コードレーン、受注開始!

パターンオーダーの、サマージャケット用に検討していた素材の一つ“コードレーン”が、遅ればせながら決定。

受注開始をすることとなった。

HPの改定を行う準備をしているため、素材写真をHP上でお見せすることはできないが、仮注文していただけば、素材サンプルを送付し、納得いただけば見積もりへと進んでいただくシステムなので、ご安心を。

いずれ、本ブログで素材写真をお見せする予定。

HPの改定は徐々に進行しております。

60sFACTORYプロデューサーKakky(柿本)

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ヒッコリーが見つからない!

国産素材の状況が好転することは、もうないのだろうか?

生地屋さんが持っている在庫のバリエーションが次第に乏しくなっている気がしてならない。素材イメージが固まっている場合は、見つけることが不可能に近い。

60sFACTORYのボタンダウンシャツのヒッコリーが在庫切れしてしまい、しばらくになる。何人かの方に「ヒッコリーができたら、連絡してね」とメールをいただいているが、何しろ素材が見つからない。‥‥申し訳ありません‥‥

ラフすぎてもダメ。パンツじゃないんだから。ファインすぎてもダメ。ヨーロピアンではないんだから。ソフトすぎてもダメ。レディスじゃないんだから。‥と、見本をチェックしていると、なかなかない。しかし、かと言って妥協はしたくない。

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この初代ヒッコリーは、4年前にやっと見つけた素材。多少は妥協したが、仕上がってみるとなかなかよかった。

上がってきたサンプルを「これは、僕のです!」と奪い取り、以来愛用しているが、今だに、ややラフでしっかりとした風合いは変わらない。同じ素材は諦めつつあるが、初代に勝るとも劣らない味わいのものを探し続けたい。

お~~~い。どこにいるんだ~~~。

60sFACTORYプロデューサー日記で、今なにかと話題のコンビニエンスストアについて連載を開始しました。

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“ボタンダウンシャツが基本”からの軌跡

穂積和夫さんが、ブログで政府要人のクールビズ・スタイルをこき下ろしている。同感だ。穂積さんとお会いすると、よくその話になる。

オバマ大統領が、いつもスーツにボタンダウンシャツ&ネクタイで記者会見に臨んでいる姿を見るにつけ、彼我の洋服文化の歴史と成熟度の違いを痛感させられる。VAN倒産の数年後、石津謙介さんは、流行について話していた時、こんなことをおっしゃっていた。

「アイビーは本来、若い人の間で流行になるようなスタイルじゃないんだよな。ただ、若い人たちが歓迎してくれて、これでアイビー・リーグの精神や洋服の基本が少しは定着するだろうなあ、と思ったけどね。過去を陳腐化するのが流行だけど、なんでも陳腐化するのはよくないねえ」。

60sFACTORYの企画は、きちんとしたボタンダウンシャツを作る、というところから始めた。

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穂積さんにボタンダウンシャツのイラストを描いていただいた。谷さんに、こだわりのディテールに関してアドバイスをいただいた。ディテールの積み重ねから全体は出来上がっていかないが、全体はディテールから容易に崩れてしまうからだ。

腕の確かな工場にお願いしたいと思った。魅力的な写真、優れたグラフィックデザインのポスターなどが、腕のよくない印刷を経たためにゴミになってしまうことはよくあることだからだ。

くろすさんの「ボタンダウンシャツらしい素材と言えばオックスだよ。ブロードは、レギュラーカラーが似合う素材じゃないか」というご意見に、なるほど!と得心し、素材はオックスだけにした。

すると、谷さんが「アメリカン・オックスってVANが勝手に名付けたオリジナル素材があるよ。うん。あるはずだ」とおっしゃったので、探した。

工場は、最初は思い通りには行かなかったが、翌年、ウィンスロップさんに引き受けていただけることになった。うれしかった。

出来上がってきたボタンダウンシャツの姿に、頬がゆるんだ。当たり前のようなシンプルなものをきちんと作ることに、なぜこんなに苦労したのだろう、と思った。

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こうして最初の壁を越え、次へ、次へと、徐々に進んでいる60sFACTORY。マドラスのサマージャケットに腕を通した時は、小躍りしてしまったのでした。

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マドラスチェック・ジャケットの着こなし

60sFACTORYのサマージャケットを企画する際、シアサッカーとマドラスチェックを中心においた。“夏らしさ”に主眼を置いたからだ。

想定したコーディネーションは、次のようなものだった。

ジャケットがマドラスチェックの場合、ボトムスはシアサッカーのバーミューダ。ジャケットがシアサッカーの場合、ボトムスはマドラスチェックのバーミューダ。もちろんいずれも、無地のコットンパンツでもOK。白やネイビーだと爽やかなコーディネーションとなる。

ただ、マドラスチェックの種類の多さに若干戸惑った。結果、オーソドックスなものとやや派手な明るい配色のものに絞った。

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友人のKenちゃんが気に入ってくれて、早速お買い上げ。届いた写真を見て、「これもあり、だなあ」とうれしくなった。

マドラス&マドラスのコーディネーション。濃淡でメリハリがつき、きちんと収まっている。インナーが白のTシャツというのも、マドラスチェックの多配色を締める効果を生んでいる。

パターンオーダーも始め、現在はシアサッカーのみのサマージャケットだが、コードレーンとピケの2素材を加えることを決定。素材の手配をしている。この夏にはやや遅いかもしれないが‥‥。

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バーミューダ。加瀬邦彦さんが選んだ1着。

2007年、夏。その前年秋、武道館ライブを大成功で終えた加瀬邦彦さんを訪ねた。

60sFACTORYのサンプルを数点持参した。

「お好きなものを1点差し上げます」と、テーブルの上に並べると、「うわあ、懐かしいなあ」と、バーミューダを手にされた。「尾錠も付いてるんですねえ」マドラスとシアサッカーの2点を交互に手にされた後、「じゃ、これを‥。いいんですか?」と選ばれたのは、シアサッカーだった。

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「マドラスもいいんだよねえ」と心残りな風情だったので、身を乗り出し「それもいいですよ」と言いそうになったら、「いや、これでいいです」とすかさず言われた。

気遣いに思えた。

六本木の一隅、窓から瑞々しい緑の見える、雨上がりの一日だった。あれやこれや、一時間ほどお話をして帰った。

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半袖プルオーバーBDシャツの着こなし、着まわし

シャツの裾をパンツの外に出すことを“タックアウト”。パンツの中に入れることを“タックイン”と言う。

かつては、ポロシャツまでタックインするのが普通だった(今見ると、むしろ新鮮に見えるが‥‥)が、タックアウトしていないと「おじさん?」と冷たい視線を浴びるようになっていった。

挙句、シャツの“コースター”(後身の裾の長くなっている部分を、こう呼ぶ?!‥自信はない)をパンツの外に出している姿を多く見かけるようにまでなった。いささか見苦しく、短足日本人にはどうなのよ?!と思ったが、シャツ・オン・シャツで着る場合は、シャツをライト・ジャケットだとみなせばいいことにしよう、と目をつむっていた。

ただ、60sFACTORYで半袖プルオーバーBDシャツを生産するに当たっては、タックアウト用とタックイン用で異なるべき箇所のデザインには、注意を払った。

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アメリカン・オックスの、スタンダードな半袖プルオーバーBDシャツは、コースター付きの裾。シアサッカーの半袖プルオーバーBDシャツは、スクウェアな裾、にした。

カジュアルな着こなしを想定したシアサッカーの場合は、やはりタックアウトで着るのが基本。となれば、裾はスクウェアであるべき、とのこだわりだ。脇もシアサッカーのものは、タックアウト仕様。ガゼットの付け方も変えてある。

もちろん、スタンダードなBDシャツはON&OFFに着まわせるのが、大いなる利点。コースター付きの半袖プルオーバーBDシャツをタックアウトしても問題はないと思われる。僕もそうする時もあるが、それはどんなパンツを穿くかによって決めている。

デニムの場合は、タックアウト。綿パンの場合は、必ずタックインでベルトも締めることにしている。‥‥好みでいいとは、思うのだが‥‥。

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大人の男の夏を装う!?バーミューダ・ショーツ

12~3(?)年前、女性編集者二名と“中・高年の夏の装い”について話した。

anan(だったと思う‥)が「ワンマイルウェア」を提唱し、ちょっと外出もできるホームウェアという概念が提唱され始めてしばらく経っていた頃だった。

ホームウェアから日常着まで、女性たちのファッションは全体に底上げされ、イメージアップされてきているのに、お父さんたちはどうして?という話になった。僕はなぜか責められているようで、防戦一方になった。

彼女たちが特に気に入らないと言うのが、ちょっと近所に、という時のお父さんたちのファッションだった。スウェットがホームウェアやパジャマとして定着し、スポーツウェアであればいいだろうという安心感が生まれたことが、事態をさらに悪くしている、と声を揃える。

それは、僕も同感だった。

特に夏は見るに耐えないことさえあると、おっしゃる。これも、同意せざるを得ない。

住宅街では、確かに見るに耐えない姿を見かけなくはない。

しかし、夏の「大人の男のワンマイルウェアは?」となると、彼女たちにアイデアはなかった。

その時から気になっていたのが、バーミューダ・ショーツ。

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手間や素材量はほとんどパンツを作るのと変わらないのに、ショーツだから価格はパンツよりも低いイメージで見られてしまう、という難しいアイテム。マドラス・チェック同様、生産されなくなった理由と戦ってみたが、結局は、気合だ~!ということになってしまった。生産に壁のあるアイテムは、まだまだある。ん~~~~~。

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インディアン・マドラスの魅力と多様性

マドラス・チェックが好きだ。

VANに入社してから、そのことに気付いた。気付かせてもらった要因は、二つ。

一つは、その無限とも思えるほどの多様性。そしてもう一つは、インディアン・マドラスの粗野なくらいの風合いだったと思う。

VANがインディアン・マドラスのシャツを発売した当初は、“色落ちする”というクレームが相次いだらしい。しかし、色落ちしないように加工することよりも、VANはその粗野感を重視。「色落ちします」というタグを付けるという解決策を採った。

タグの存在は知っていたが、その経緯を聞いて僕は、大笑いしながら拍手をしてしまった。インディアン・マドラスを色落ちしないようにすることより、それによって失われかねない“粗野なよさ”を選ぶところに、VANの自信とセンスを感じた。

やがてマドラス・チェックは、商品としてあまり見かけなくなっていった。事情は察しがついた。

何しろ種類が多い。多くないと、魅力的には映らない。それぞれの種類を原反で仕入れ、S~LLまで4サイズ展開すると膨大な商品量になる。しかも、サイズ・バランスが取れていない不良在庫が大量に残る危険性もある。事実、VANでは様々な種類、サイズの在庫が大量に存在していた。

でも、マドラス・チェックが好きだ。見かけなくなっているからこそ、なお作りたい。インディアン・マドラスにもこだわりたい。

という訳で、迷いに迷った挙句、ジャケット用素材約30種から選んだのが、マドラスジャケット三種。

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半袖プルオーバーBDシャツ用素材には、もっと困った。インドから輸入できる素材、と持ち込まれたものだけで100種類以上。小ロット可とはいえ、輸入するに当たっては、ある程度の生産量は必要となる。見込みロスを価格に組み入れるようなこともしたくない。‥‥‥‥覚悟を決めた。やるしかない!バーミューダも作るぞ!‥‥‥‥

で、今はこう考えている。もっといいのは、選択自由度の高いマドラス・チェック製品の実現のために、パターン・オーダーを発展させていくことだ。せめて15~20種類くらいの素材を揃えておき、そこから選んでもらって生産する。

‥‥‥‥いつか実現したいものだ。

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いい顔付きと、欠点に見える長所

第一印象は、大切だ。対人関係においては、もちろん。買い物の時にも、第一印象を重視すべきだと、僕は思う。

僕は、メンズショップ(年1~2度、ポール・スチュアート)に行くと、必ず遠くから商品を眺める。何かを見つけようとするわけでもなく。すると、たまに一つの商品が気になってならず、そこへと目が戻ってしまうことがある。出会いだ。

価格を見て諦めることが多いが、ジャケットとスプリングセーターはどうしても目が離せなくなり、購入した(してもらった)。きっと、長い付き合いになると思う。

モノ作りをしていて楽しいのは、サンプルが上がってきた時に感じる“出会いの感動”である。思わず微笑みが洩れてしまい、しばらく眺めてしまうような顔付きのものが誕生すると、長い付き合いのできそうな友人に巡り合った気分だ。

華美ではなく、シンプルで折り目正しく、それでいてチャーミングな魅力は、人もモノも変わらないと思う。人への気遣いも内包されている奥ゆかしさがあると、なお魅力的である。

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それは、見た目が綺麗である、ということと同義ではない。

例えば、ジャケットの肩の部分である。以前にも触れたが、横から見てもすっきりときれいなものは、実は肩の収まりが悪い。人の身体には丸みがあるからである。それを計算に入れて裁断・縫製されたものには、やや皺が入ってしまわざるをえないのである。

欠点のように見えなくもないことが、実は特筆すべき長所だということになる。こういったことも人と同じで、洋服の興味の尽きないところだ。

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尾錠は必要か?!

かつて、綿パンは「コッパン」(Cotton Pantsの略称)と呼ばれ、尾錠が標準装備だった。

機能としてはウェストサイズをアジャストすることにあるのだが、むしろスタイルとして定着していったものだった。言わば、アメリカン・トラッドの証。コッパンに尾錠が付いていることで、正統派を宣言しているかのようだった。

大西洋に浮かぶリゾート、英国領バーミューダ諸島で流行したバーミューダ・ショーツ。常夏の島で休暇を過ごすアメリカ人やイギリス人が、暑さの中でも正装にこだわった結果、スーツのパンツの膝から下を「ええい、切ってしまえ!」とやったのが始まり(だったはず‥‥)。最初はバーミューダ・スーツだったような気もするが、定かではない。

ファッション音痴の学生だった僕は、初めて海水浴場でバーミューダ・ショーツを目にした時、「中途半端な丈のショートパンツが流行ってるなあ」と思ったのを憶えている。

縁あってVANに入社した後、VANのバーミューダ(もはや、ショーツという言葉は省いて呼んでいた)を見て、海水浴場を闊歩していた数多くのバーミューダ姿とは少し異質なものを感じた。やはり、よくできていたのだろう。

インディアン・マドラスのバーミューダに、シアサッカーのジャケット。あるいは、シアサッカーのバーミューダに、インディアン・マドラスのジャケット。というコーディネーションをイメージしつつ、バーミューダの企画に入った時、「尾錠は?」という質問に、そこにいた四人全員が顔を見合わせた。

コッパンなら、尾錠は必然である。しかし、バーミューダとなると‥‥。当時のVANの商品も誰も持っていない。

結論は、谷さんの一言で決まった。「付けたと思うよ。きちんとしたヤツをね」。作った人が言うのだから間違いない。‥はずだ。

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という訳で、今でも必要性にはやや自信のないバーミューダの尾錠。だが、穿いた実感で言うならば、ある方がいい。機能的にも、デザイン的にも。どうも、一つ締まりができるようだ。

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