« 2008年9月 | トップページ | 2008年11月 »

2008年10月

アランセーターとアラン模様。

アラン模様とも呼ばれるアランセーターの編み模様だが、これと言って特定のものがあるわけではない。フィッシャーマンセーターとも呼ばれる、厳寒の海上での作業に耐えうる漁師のセーターらしく、網やロープを連想させるケーブル模様が特徴と言えば言えるが、それも複数の編み模様の主たる一つに過ぎない。

何しろアランセーター誕生の地アラン島では、家紋のように各家庭で編み模様が異なっており、不幸にして海難事故で遭難死した身元不明の死体のセーターで身元が判明できたとも言われるほど。セーターの模様の種類は多く、その組み合わせで出来上がるアラン模様は無数にある。

ケーブルが特徴的で目立つため「ケーブルニット」と総称されていたこともあるが、今は死後に近い。ポップコーンを並べたような編み模様も定番だが、その呼称はずばりポップコーン。まさか、アラン島にポップコーンがあったとは思えないので、アランセーターがアメリカントラディショナルのアイテムとしての地位を得た頃、アメリカでネーミングされたものであろう。

Photo

ちなみに、アランセーター(フィッシャーマンセーター)はクルーネックが基本。Vネックのケーブルニットと言えば、チルデンセーター(クリケットセーター)。防寒という機能からクルーネック。スポーツウェアとしての機能からVネック。チルデンセーターのネックで使われるカラーは、元々スクールカラーだったと言われる。

Photo_7    Photo_4 

60sFACTORYプロデューサーKakky(柿本)

60sFACTORYプロデューサー日記は、こちら。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ブレザー、ジャケットのコーディネーション

ブレザーのパターンオーダーの受注開始の準備を始めて、改めてブレザーのコーディネーションやジャケットのコーディネーションが気になり始めた。

「コーディネーションは、知識と経験」というのが、僕の考え。ファッション音痴の学生が、VAN入社以降学んだことだ。

基本や鉄則は学ばねばならない。かつては、百貨店やメンズショップの店員にはその知識があり「これ、売れてますよ」とか「お似合いですよ」などといった野暮なセールス・トークをする店員はプロとして認められない風潮があったので、店員に基本を聞くこともできた。ただVANの社内には、いつもアメトラやアイビーに関する基本知識が会話の中にさえ必要だったので、幸いにして僕は、店員の話を聞き歩く必要もなかった。おかげで失敗購買経験も少なくてすんだ。

1型のオーセンティックなブレザーを作ると決め、穂積和夫さんにサンプルとしてお気に入りのブレザーを提供していただき、くろすとしゆきさんにディテールのアドバイスをいただいた60sFACTORYのブレザーは、東武百貨店の福袋として採用され、なかなか人気だった。

その時、事務所に現れた穂積さんは、なんと着流しにパイプ。くろすさんは、黒のタートルにジャケットだった。お二人とも強い自己主張のあるコーディネーションではないのに、爽やかに印象に残った。一点一点の品質の高さも大きなポイントだったが、積み重ねられた知識と経験が熟成されている感じだった。

「あんなジジイになりたい!」。心から、そう思った。ご本人にも告げたくらいだ。

もう一つ。「色とアイテムを、小さく遊ぶ」というのも、いいコーディネーションの基本だと思う。おもしろく見える単品は自己主張が強く、他のものを殺してしまう危険性がある。コーディネートされないのだ。アクセサリーは、全体の一部にしか過ぎない。というのと同じ。だと、思う。

オーソドックスなアイテム、カラーを基本に、遊び心やその日の気分を少しだけどこかに潜ませておく。そんなさりげなさが、お二人にはある。

「ねえ、これ見てよ~!」。穂積さんが、人に会うと必ずどこか自慢したくなるのは、小さなモノやコーディネートの主役ではないものばかりだ。

本当にお洒落な人なんだなあ。お洒落が好きな人なんだなあ。と、いつも思う。

070426_130901_2 

60sFACTORYの1型ブレザーを着て喫茶店に現れた穂積和夫さん。

元々付いていたエンブレムを、古着屋で見つけたものに自分で取り替えた、というのがその日の自慢だった。

なかなか見つからなかったフラノで作ったブレザー。

パターンオーダーは、ズバリこの素材、この型(詳細は、後日)で行うつもりだ。

60sFACTORYプロデューサーKakky(柿本)

60sFACTORYプロデューサー日記は、こちら。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

チルデンセーター(クリケットセーター)で、宴会だ~!

60sFACTORYの事務所で、久々の宴会を開催することになり、案内状を送り始めた。穂積和夫さん、星可ルミ子さんは、ここ4年必ず参加されているので忘れてはならない。谷敏夫さん、高橋利夫さんは、60sFACTORYの企画に欠かせない人、箕輪弥生さんには「ロハス」の話を聞きたいし、百貨店の人には「伊勢丹方式」の現状を聞きたいし、広告代理店の友人には「民放の今後」の話をしたいし、マーケッターの友人とは「H&Mとユニクロ」を論じてみたいし………。などと、今から楽しみにしている。

毎年数回開催していたが、ここ3年は年1~2回。話は溜まっているのだが、いつもKapparお手製のメニューとおいしいお酒を深夜まで楽しんで、「また今度お話すればいいや~」で終わってしまう。

今年は、チルデンセーター(クリケットセーター)を着て、みなさんをお迎えしようと思っている。

_1_3 

何しろ、チルデンセーターと名付けた谷敏夫さんがお見えになるので、話のネタにもなる。

VANグッズのコレクター中村誠さんは、名古屋からまた駆けつけるのだろうか?

60sFACTORYプロデューサーKakky(柿本)

60sFACTORYプロデューサー日記は、こちら。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ブレザー&ジャケット、パターン・オーダー決定!ふぅ~~~~。

「よかった~~!」。昨日、午後四時。サントップさんからお見えになった金子さん、水谷さんのお二人をお見送りした直後、ため息と共に心の底から吐き出した。

お二人と「パターン・オーダー」に関する打ち合わせをさせていただいたのは、午後2時半過ぎから。

終始穏やかでにこやかなお二人からは、後ろ向きな言葉は一度も出てこなかった。「やりましょう」「できます」「大丈夫です」といった頼もしい言葉ばかり。お取引いただいても、手間ばかりおかけすることになるのでは…。サントップさんにはメリットがないのでは…。といった心配は、ほとんど杞憂に終わった。

ジャケット&ブレザーのパターン・オーダー。始めます!

日本の生産の現場を守っていきたい、という熱い思いがサントップさんにはあり、その思いが60sFACTORYと共通するものであること。顧客メリットを考え、実現していきたい、という思いも共通であること。そして何よりも、新しい試みには積極的に協力していこう、という生産者としての前向きな姿勢、さらにそれを可能にするゆとりと自信がサントップさんにあったからこそのこと。…だと、僕は思う。

ささやかな一歩も、小さく見える試みも、プロの協力と支えなくしては始まってはいかない。

ありがたい限りである。これから詳細を詰め、できるだけ早くスタートしたい。

まずは、トラッドの王道「フラノの紺ブレ」から始め、体力をつけながら、徐々にカラーと素材を広げていきたい。

「Communication、Consulting&Customizing」をコンセプトに既製品から一歩踏み込み、お客さん一人ひとりに対応できるカスタム・メイドを志向していこうと「C-FACORY」と名づけた社名も、やっとささやかな実体を持つことができそうだ。

いい一日だった。

60sFACTORYプロデューサーKakky(柿本)

60sFACTORYプロデューサー日記は、こちら。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

FM愛知取材を受ける&アランセーター、チルデンセーター発売!

昨日午前10時、FM愛知「Morning Groove」の電話取材を受けた。番組パーソナリティの常深(つねみ)さんの質問に簡潔に応える方式で、約10分。うまく話せたかどうか。オンエアは、明日(水曜日)8時40分くらいから。3~4分とのこと。

30代の初め頃、当時はまだラジオ関東(ラジ関)という局名だった今のラジオ日本で、朝のマーケティング番組を担当していたことがあるが、ちょっと口が滑りすぎて、3ヶ月経つ前に、上層部からのクレームで中止になった。その時の番組制作アシスタントだったのが、日経エンタテインメントの編集長品田英男氏。3~4年前会った時も、ラジ関の降板劇を思い出しては大笑いしてしまった。……小さなトラウマになっているのも確かだが…。

今回のお話は、この秋冬のメンズファッションに関して。細かな情報をお伝えする時間はないので、大雑把に自説をお伝えした。同録テープが送られてくる予定なので、内容を確認した上で、後日発言内容をご紹介したい。

取材の際にも、「この秋、注目のアイテム」(手前味噌だが……)としてお話したアランセーターとチルデンセーター、今日発売です。オンエアに合わせて、ちょっと早めました。HPをご覧ください。

60sFACTORYプロデューサーKakky(柿本)

60sFACTORYプロデューサー日記は、こちら。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

CPOシャツ(ジャケット)は、自由に着こなす…。

CPOシャツ(ジャケット)の着こなし方に関して、問い合わせをいただいた。以前もご紹介したが、軍服が起源のアイテム。その機能性を活用すればいいのではないかと思う。機能性には、もちろん使い勝手のよさも含まれる。

CPOシャツ(ジャケット)は、アメリカン・ネイビーの下士官CPOの制服。紺1色のライト・メルトンで作られているものが基本である。緊急時、寝ていてもCPOシャツ(ジャケット)を羽織り、ボタンをしっかり留めれば、多少の雨風や寒さをしのぐことができる上に、きちんとした身なりになる。実に、機能的だ。

アウターとして汎用性の高いCPOシャツ(ジャケット)はインナーを選ばないが、紺1色の持ち味をコーディネーションに生かすなら、秋は、白、オフ、イエロー、ピンクといった明るい色のBDシャツ(無地、柄は問わない)を合わせればいいのではないだろうか。前ボタンは気温に応じて留めればいい。

冬は、やはり明るい色の無地やアーガイルのセーター。クルーネック、Vネック、タートルいずれでも。ボトムスも、何でもあり。紺と色の相性がよければOK。…と、僕は気軽に羽織るアイテムとして位置づけている。

     お知らせ①……FM愛知の電話取材を、また受けます。前回は、“プレッピー・ファッションについて”でしたが、今回は“秋冬ファッションについて”のようです。番組名は「Morning Groove」。オンエアは、10月8日(水)午前8時40分頃だそうです。4~5分程度ですが、暇と興味のある方は聴いてみてください。

     お知らせ②……来週末(10月11日頃)、アラン・セーターとチルデン・セーターの販売開始を予定しています。

60sFACTORYプロデューサーKakky(柿本)

60sFACTORYプロデューサー日記は、こちら。

| | コメント (5) | トラックバック (0)

« 2008年9月 | トップページ | 2008年11月 »