ファッション・アクセサリ

CPOシャツ(ジャケット)を着て、行って来ました!新三郷ららシティ!

10月最後の金曜日。すっきり晴れた秋空に誘われて、オープン間もない“新三郷ららシティ”に、行ってきた。ららポート、IKEA、コストコが一ヶ所に集まった大型開発。見ておこうじゃないか、という次第。

外に出てみると、まさに“小春日和”。ボタンダウンシャツだけで大丈夫なような気もしたが、なんせ世田谷から新三郷は、片道1時間半の小旅行。夕方になってからの冷え込みを考え、CPOシャツ(ジャケット)を羽織った。

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最初は、案の定、暑かった。しかし、ライト・メルトン。“暖かくて軽い”のが持ち味。脱いで手にして歩いても、負担にならない。“新三郷ららシティ”を出て電車に乗るまでは、ずっと手にしていた。

午後5時前、帰りの電車に乗ると、昼間暑かったせいかクーラーが入っていた。早速、手にしていたCPOシャツ(ジャケット)を羽織った。おかげで肌寒くなく、居眠りもできた。

しばらくは、CPOシャツ(ジャケット)の季節だ。

*“新三郷ららシティ”に関するレポートは、後日“60sFACTORYサー日記”に。

60sFACTORYプロデューサーKakky

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チルデンセーター、登場!

いきなりの寒さだ。まだまだ“ボタンダウンシャツにCPOシャツ”で過ごせると踏んでいたが、少しだけスケジュールを前倒し。

チルデンセーターを、着ることにした。

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正解だった。冷たい雨からはCPOシャツに守られ、中はチルデンセーターでぬくぬく!

衣服内気候は、湿度と空気が大切。空気を適度に含んだセーターがもたらしてくれる暖かさは、どこかほのぼのとしている。人を感じる気がする。

ただ、明日の予報では少し気温が上がるらしい。またしばし、チルデンセーターとはお別れだ。おっと、カシミヤのクルーネックを忘れていたぞ!

60sFACTORYプロデューサーKakky(柿本)

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コーディネーションの“コツ”?!

好きなものが似合うとは限らない。でも、好きなものから始めざるを得ない。そうして失敗購買を積み重ね、少しは“自分らしさ”を手に入れていく。

それが、ファッションというものなのかもしれない。

まったくのファッション音痴でVANの名前も知らないままVANに入社した頃、僕は洋服に関する知識も感性も持ち合わせていなかった。全社員が毎日着替えて出社してくることさえ、入社して一ヵ月後「あれ?お前、昨日は泊まり?」と先輩にからかわれて、やっと気付いた。そして、焦った。何しろ、京都の寺町通りで安売りのジャケットを2着購入しての上京だったから、手持ちがない。

すると、それを見計らったかのように“新入社員限定、社内バーゲン”が開催された。「最低6コーディネーション揃えろ!とりあえず、春夏物をな!」と先輩に言われ、その通りにした。ただ、試用期間の6月までは一括天引きというのは知らされていなかった。その結果、バーゲンの翌月6月の給料は、手取りで2万円もなかった。

しかも、毎日着替えるようになって初めて、ほとんどが失敗購買であることに気付いた。選び方の基準を好きな色にしていたのがいけなかった。好きな色の1つブラウンは、なかなか難しい色だと気付き、モスグリーンも面積が広いと似合わないような気がした。

泣きそうな気分で買い換えた。買ったものが捨て切れなかったので、買い足したと言った方が正しいかも知れない。

それから10年間くらい経って、やっと落ち着いたような気がする。失敗購買は減り、失敗購買の証である箪笥在庫を捨てることができるようになった。

好きな色、好きなアイテムがあること。そしてそれが、似合う色、似合うアイテムであること。コーディネーションの“コツ”は、そこにあるような気がする。

簡単なことのようだが、好きなものと似合うものの微妙な差異を発見していくのは、なかなか大変だ。

僕は、“絶対安心のベーシック・アイテム”ボタンダウンシャツを知って、すごく楽になった。いつもいつまでも変わらない基本アイテムは、自分なりのスタイル構築には、とっても有用だ。

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着る人の意図、意志、目的などがきちんと見えるコーディネーションは、ほとんどOKではあるが、それも知識や経験を必要とすることに違いない。

T.P.O.を外さず、しかも遊び心を感じさせる人は、無条件で素晴らしいと思う。実に、カッコいい。そうなりたいものだ。

60sFACTORYプロデューサーKakky(柿本)

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秋のコーディネーション!

梅雨入り前の長期予報では、残暑厳しい秋になるだったはずだったのに、8月の末になるともう秋風が吹き始め、夜には虫の音もするようになってきた。残暑は?終わり?などと思いつつも、まだまだ油断ならないと、お気に入りの半袖BDシャツは出しやすい場所に留めている。

これから10月末までのコーディネーションは、決まっている。

●残暑厳しい日:半袖プルオーバーBDシャツ+Tシャツ(アウターにもなるしっかりしたもの)*半袖プルオーバーBDシャツをタックアウトで着用し、暑いと脱ぐ。

●秋晴れの日:長袖BDシャツ+Tシャツ*その日の気分で長袖BDシャツの色を換える。ただし、ソックスのカラーは必ず合わせる(シャツは色無地でソックスがシャツと同色系のアーガイル、というのがお気に入り)

●秋風が肌寒い日:長袖BDシャツ+TシャツにCPOシャツを羽織る*暑いと脱ぐ。寒いとボタンをしっかり留める。

そして、ローゲージのセーターとコートの冬を迎える。アランセーターとダッフルコートの季節だ。今年は、Pコートとステンカラーコートのパターンオーダーができないか、と考えている。

60sFACTORYプロデューサーKakky(柿本)

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60sFACTORYのHPが、変わりました!

とても、シンプルになりました。

スクロールしていただければ、在庫商品がすべてご覧になれます。

残りわずかで追加生産の予定のない商品に関しては、残数が表示されています。

わかりにくい点やご質問は、お問い合わせください。

大きく育てようという野心のないブランドです。

日本の縫製技術を活用して、アメリカン・トラディショナルのベーシック・アイテムだけを、ディテールにこだわりながら、しっかりと作り続けたいと思っています。

現在計画中のアイテムは、ステンカラーコートとPコート。いずれも、パターンオーダーで、ジャストサイズのものをご提供できないかと検討中です。

スーツ、セーターも検討していますが、少し壁にぶつかっています。

国内の生産拠点は、一体どうなっていくのでしょう?‥‥心配です。

60sFACTORYプロデューサーKakky(柿本)

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半袖プルオーバーBDシャツにネクタイ、で出かけた!

7月25日。土曜日。20年以上の年下の友人、T君の結婚披露パーティに招かれていた。場所は、自由が丘と九品仏の中間辺り、住宅街の中にあるフレンチ・レストラン。なかなかのお店らしい。ドレス・コードなし、との話だが、“きちんとせざるをえないぞ!”と思っていたところに、直前に「乾杯の挨拶、よろしく!」との連絡あり。“本当に、きちんとしなくちゃ!”ということになった。ネクタイにジャケット、と決めた。

ところが、当日朝。戻り梅雨の隙間を狙ったかのような灼熱の陽射しを目にして、ひるんだ。Tシャツでいても、汗が全身から噴き出す。ネクタイを締めた衣服内気候は、熱帯になるに違いない。

で、麻のジャケットを持って、“半袖プルオーバーBDシャツにネクタイ”で出かけることにした。空調の効いた店内に入ってからジャケットを着ようという魂胆。

というわけで、このようなスタイルになった次第。

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ちなみに、麻のサマー・ジャケットは、12年前購入のポール・スチュアート。ネクタイは、大切な友人Eちゃん(男)から15年前にいただいたヘンリー・コットンズ。ソックスはネクタイに色を合わせて、ピンク系のアーガイルにした(ポール・スチュアートの綿ソックス。誕生日にいただいた)。

シューズもまた、いただきもの。これが、なんと!コイン・ローファーの原型と言われている“G.H.Bass社のWeejuns”!

事務所の宴会に来た人が「貰いものだが、サイズが小さくて履けない。履ける人はどうぞ」とお持ちになったもので、“間抜けの小足”(24.5cm)の僕がゲットしたシンデレラ・シューズである。

噂どおりのレストラン。なかなかいい感じのパーティ‥‥。おまけに、終わって帰宅してからの、突然の雨。お祝いのための数時間、を実感した日だった。

60sFACTORYプロデューサーKakky(柿本)

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半袖プルオーバーBDシャツ、追加生産!

梅雨明け直後は猛暑と決まっているとはいえ、なんたる暑さ!

こんな時に、パターンオーダーの秋冬用素材の話は、厳しい!

などと気を取られている間に、半袖ボタンダウンシャツ、プルオーバー半袖ボタンダウンシャツの在庫状況が厳しくなっていた!

アメリカン・オックスのサックスとシアサッカーのサックスを急遽発注。

工場がお休みに入るお盆までには、との返答をいただいたが、なんとか早くなりませんか?とお願い。お客さんをお待たせすることにならなければいいが‥‥。

定番と決めた商品は、何年経っても(続いていれば‥‥)在庫がなくてはならない。そんな安心も提供したい。‥‥と思っているのに、在庫が切れるようではいけない。

反省‥‥!!!!

60sFACTORYプロデューサーKakky(柿本)

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コードレーン、受注開始!

パターンオーダーの、サマージャケット用に検討していた素材の一つ“コードレーン”が、遅ればせながら決定。

受注開始をすることとなった。

HPの改定を行う準備をしているため、素材写真をHP上でお見せすることはできないが、仮注文していただけば、素材サンプルを送付し、納得いただけば見積もりへと進んでいただくシステムなので、ご安心を。

いずれ、本ブログで素材写真をお見せする予定。

HPの改定は徐々に進行しております。

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ヒッコリーが見つからない!

国産素材の状況が好転することは、もうないのだろうか?

生地屋さんが持っている在庫のバリエーションが次第に乏しくなっている気がしてならない。素材イメージが固まっている場合は、見つけることが不可能に近い。

60sFACTORYのボタンダウンシャツのヒッコリーが在庫切れしてしまい、しばらくになる。何人かの方に「ヒッコリーができたら、連絡してね」とメールをいただいているが、何しろ素材が見つからない。‥‥申し訳ありません‥‥

ラフすぎてもダメ。パンツじゃないんだから。ファインすぎてもダメ。ヨーロピアンではないんだから。ソフトすぎてもダメ。レディスじゃないんだから。‥と、見本をチェックしていると、なかなかない。しかし、かと言って妥協はしたくない。

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この初代ヒッコリーは、4年前にやっと見つけた素材。多少は妥協したが、仕上がってみるとなかなかよかった。

上がってきたサンプルを「これは、僕のです!」と奪い取り、以来愛用しているが、今だに、ややラフでしっかりとした風合いは変わらない。同じ素材は諦めつつあるが、初代に勝るとも劣らない味わいのものを探し続けたい。

お~~~い。どこにいるんだ~~~。

60sFACTORYプロデューサー日記で、今なにかと話題のコンビニエンスストアについて連載を開始しました。

60sFACTORYプロデューサーKakky(柿本)

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“ボタンダウンシャツが基本”からの軌跡

穂積和夫さんが、ブログで政府要人のクールビズ・スタイルをこき下ろしている。同感だ。穂積さんとお会いすると、よくその話になる。

オバマ大統領が、いつもスーツにボタンダウンシャツ&ネクタイで記者会見に臨んでいる姿を見るにつけ、彼我の洋服文化の歴史と成熟度の違いを痛感させられる。VAN倒産の数年後、石津謙介さんは、流行について話していた時、こんなことをおっしゃっていた。

「アイビーは本来、若い人の間で流行になるようなスタイルじゃないんだよな。ただ、若い人たちが歓迎してくれて、これでアイビー・リーグの精神や洋服の基本が少しは定着するだろうなあ、と思ったけどね。過去を陳腐化するのが流行だけど、なんでも陳腐化するのはよくないねえ」。

60sFACTORYの企画は、きちんとしたボタンダウンシャツを作る、というところから始めた。

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穂積さんにボタンダウンシャツのイラストを描いていただいた。谷さんに、こだわりのディテールに関してアドバイスをいただいた。ディテールの積み重ねから全体は出来上がっていかないが、全体はディテールから容易に崩れてしまうからだ。

腕の確かな工場にお願いしたいと思った。魅力的な写真、優れたグラフィックデザインのポスターなどが、腕のよくない印刷を経たためにゴミになってしまうことはよくあることだからだ。

くろすさんの「ボタンダウンシャツらしい素材と言えばオックスだよ。ブロードは、レギュラーカラーが似合う素材じゃないか」というご意見に、なるほど!と得心し、素材はオックスだけにした。

すると、谷さんが「アメリカン・オックスってVANが勝手に名付けたオリジナル素材があるよ。うん。あるはずだ」とおっしゃったので、探した。

工場は、最初は思い通りには行かなかったが、翌年、ウィンスロップさんに引き受けていただけることになった。うれしかった。

出来上がってきたボタンダウンシャツの姿に、頬がゆるんだ。当たり前のようなシンプルなものをきちんと作ることに、なぜこんなに苦労したのだろう、と思った。

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こうして最初の壁を越え、次へ、次へと、徐々に進んでいる60sFACTORY。マドラスのサマージャケットに腕を通した時は、小躍りしてしまったのでした。

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マドラスチェック・ジャケットの着こなし

60sFACTORYのサマージャケットを企画する際、シアサッカーとマドラスチェックを中心においた。“夏らしさ”に主眼を置いたからだ。

想定したコーディネーションは、次のようなものだった。

ジャケットがマドラスチェックの場合、ボトムスはシアサッカーのバーミューダ。ジャケットがシアサッカーの場合、ボトムスはマドラスチェックのバーミューダ。もちろんいずれも、無地のコットンパンツでもOK。白やネイビーだと爽やかなコーディネーションとなる。

ただ、マドラスチェックの種類の多さに若干戸惑った。結果、オーソドックスなものとやや派手な明るい配色のものに絞った。

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友人のKenちゃんが気に入ってくれて、早速お買い上げ。届いた写真を見て、「これもあり、だなあ」とうれしくなった。

マドラス&マドラスのコーディネーション。濃淡でメリハリがつき、きちんと収まっている。インナーが白のTシャツというのも、マドラスチェックの多配色を締める効果を生んでいる。

パターンオーダーも始め、現在はシアサッカーのみのサマージャケットだが、コードレーンとピケの2素材を加えることを決定。素材の手配をしている。この夏にはやや遅いかもしれないが‥‥。

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バーミューダ。加瀬邦彦さんが選んだ1着。

2007年、夏。その前年秋、武道館ライブを大成功で終えた加瀬邦彦さんを訪ねた。

60sFACTORYのサンプルを数点持参した。

「お好きなものを1点差し上げます」と、テーブルの上に並べると、「うわあ、懐かしいなあ」と、バーミューダを手にされた。「尾錠も付いてるんですねえ」マドラスとシアサッカーの2点を交互に手にされた後、「じゃ、これを‥。いいんですか?」と選ばれたのは、シアサッカーだった。

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「マドラスもいいんだよねえ」と心残りな風情だったので、身を乗り出し「それもいいですよ」と言いそうになったら、「いや、これでいいです」とすかさず言われた。

気遣いに思えた。

六本木の一隅、窓から瑞々しい緑の見える、雨上がりの一日だった。あれやこれや、一時間ほどお話をして帰った。

60sFACTORYプロデューサーKakky(柿本)

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半袖プルオーバーBDシャツの着こなし、着まわし

シャツの裾をパンツの外に出すことを“タックアウト”。パンツの中に入れることを“タックイン”と言う。

かつては、ポロシャツまでタックインするのが普通だった(今見ると、むしろ新鮮に見えるが‥‥)が、タックアウトしていないと「おじさん?」と冷たい視線を浴びるようになっていった。

挙句、シャツの“コースター”(後身の裾の長くなっている部分を、こう呼ぶ?!‥自信はない)をパンツの外に出している姿を多く見かけるようにまでなった。いささか見苦しく、短足日本人にはどうなのよ?!と思ったが、シャツ・オン・シャツで着る場合は、シャツをライト・ジャケットだとみなせばいいことにしよう、と目をつむっていた。

ただ、60sFACTORYで半袖プルオーバーBDシャツを生産するに当たっては、タックアウト用とタックイン用で異なるべき箇所のデザインには、注意を払った。

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アメリカン・オックスの、スタンダードな半袖プルオーバーBDシャツは、コースター付きの裾。シアサッカーの半袖プルオーバーBDシャツは、スクウェアな裾、にした。

カジュアルな着こなしを想定したシアサッカーの場合は、やはりタックアウトで着るのが基本。となれば、裾はスクウェアであるべき、とのこだわりだ。脇もシアサッカーのものは、タックアウト仕様。ガゼットの付け方も変えてある。

もちろん、スタンダードなBDシャツはON&OFFに着まわせるのが、大いなる利点。コースター付きの半袖プルオーバーBDシャツをタックアウトしても問題はないと思われる。僕もそうする時もあるが、それはどんなパンツを穿くかによって決めている。

デニムの場合は、タックアウト。綿パンの場合は、必ずタックインでベルトも締めることにしている。‥‥好みでいいとは、思うのだが‥‥。

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大人の男の夏を装う!?バーミューダ・ショーツ

12~3(?)年前、女性編集者二名と“中・高年の夏の装い”について話した。

anan(だったと思う‥)が「ワンマイルウェア」を提唱し、ちょっと外出もできるホームウェアという概念が提唱され始めてしばらく経っていた頃だった。

ホームウェアから日常着まで、女性たちのファッションは全体に底上げされ、イメージアップされてきているのに、お父さんたちはどうして?という話になった。僕はなぜか責められているようで、防戦一方になった。

彼女たちが特に気に入らないと言うのが、ちょっと近所に、という時のお父さんたちのファッションだった。スウェットがホームウェアやパジャマとして定着し、スポーツウェアであればいいだろうという安心感が生まれたことが、事態をさらに悪くしている、と声を揃える。

それは、僕も同感だった。

特に夏は見るに耐えないことさえあると、おっしゃる。これも、同意せざるを得ない。

住宅街では、確かに見るに耐えない姿を見かけなくはない。

しかし、夏の「大人の男のワンマイルウェアは?」となると、彼女たちにアイデアはなかった。

その時から気になっていたのが、バーミューダ・ショーツ。

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手間や素材量はほとんどパンツを作るのと変わらないのに、ショーツだから価格はパンツよりも低いイメージで見られてしまう、という難しいアイテム。マドラス・チェック同様、生産されなくなった理由と戦ってみたが、結局は、気合だ~!ということになってしまった。生産に壁のあるアイテムは、まだまだある。ん~~~~~。

60sFACTORYプロデューサーKakky(柿本)

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インディアン・マドラスの魅力と多様性

マドラス・チェックが好きだ。

VANに入社してから、そのことに気付いた。気付かせてもらった要因は、二つ。

一つは、その無限とも思えるほどの多様性。そしてもう一つは、インディアン・マドラスの粗野なくらいの風合いだったと思う。

VANがインディアン・マドラスのシャツを発売した当初は、“色落ちする”というクレームが相次いだらしい。しかし、色落ちしないように加工することよりも、VANはその粗野感を重視。「色落ちします」というタグを付けるという解決策を採った。

タグの存在は知っていたが、その経緯を聞いて僕は、大笑いしながら拍手をしてしまった。インディアン・マドラスを色落ちしないようにすることより、それによって失われかねない“粗野なよさ”を選ぶところに、VANの自信とセンスを感じた。

やがてマドラス・チェックは、商品としてあまり見かけなくなっていった。事情は察しがついた。

何しろ種類が多い。多くないと、魅力的には映らない。それぞれの種類を原反で仕入れ、S~LLまで4サイズ展開すると膨大な商品量になる。しかも、サイズ・バランスが取れていない不良在庫が大量に残る危険性もある。事実、VANでは様々な種類、サイズの在庫が大量に存在していた。

でも、マドラス・チェックが好きだ。見かけなくなっているからこそ、なお作りたい。インディアン・マドラスにもこだわりたい。

という訳で、迷いに迷った挙句、ジャケット用素材約30種から選んだのが、マドラスジャケット三種。

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半袖プルオーバーBDシャツ用素材には、もっと困った。インドから輸入できる素材、と持ち込まれたものだけで100種類以上。小ロット可とはいえ、輸入するに当たっては、ある程度の生産量は必要となる。見込みロスを価格に組み入れるようなこともしたくない。‥‥‥‥覚悟を決めた。やるしかない!バーミューダも作るぞ!‥‥‥‥

で、今はこう考えている。もっといいのは、選択自由度の高いマドラス・チェック製品の実現のために、パターン・オーダーを発展させていくことだ。せめて15~20種類くらいの素材を揃えておき、そこから選んでもらって生産する。

‥‥‥‥いつか実現したいものだ。

60sFACTORYプロデューサーKakky(柿本)

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いい顔付きと、欠点に見える長所

第一印象は、大切だ。対人関係においては、もちろん。買い物の時にも、第一印象を重視すべきだと、僕は思う。

僕は、メンズショップ(年1~2度、ポール・スチュアート)に行くと、必ず遠くから商品を眺める。何かを見つけようとするわけでもなく。すると、たまに一つの商品が気になってならず、そこへと目が戻ってしまうことがある。出会いだ。

価格を見て諦めることが多いが、ジャケットとスプリングセーターはどうしても目が離せなくなり、購入した(してもらった)。きっと、長い付き合いになると思う。

モノ作りをしていて楽しいのは、サンプルが上がってきた時に感じる“出会いの感動”である。思わず微笑みが洩れてしまい、しばらく眺めてしまうような顔付きのものが誕生すると、長い付き合いのできそうな友人に巡り合った気分だ。

華美ではなく、シンプルで折り目正しく、それでいてチャーミングな魅力は、人もモノも変わらないと思う。人への気遣いも内包されている奥ゆかしさがあると、なお魅力的である。

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それは、見た目が綺麗である、ということと同義ではない。

例えば、ジャケットの肩の部分である。以前にも触れたが、横から見てもすっきりときれいなものは、実は肩の収まりが悪い。人の身体には丸みがあるからである。それを計算に入れて裁断・縫製されたものには、やや皺が入ってしまわざるをえないのである。

欠点のように見えなくもないことが、実は特筆すべき長所だということになる。こういったことも人と同じで、洋服の興味の尽きないところだ。

60sFACTORYプロデューサーKakky(柿本)

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尾錠は必要か?!

かつて、綿パンは「コッパン」(Cotton Pantsの略称)と呼ばれ、尾錠が標準装備だった。

機能としてはウェストサイズをアジャストすることにあるのだが、むしろスタイルとして定着していったものだった。言わば、アメリカン・トラッドの証。コッパンに尾錠が付いていることで、正統派を宣言しているかのようだった。

大西洋に浮かぶリゾート、英国領バーミューダ諸島で流行したバーミューダ・ショーツ。常夏の島で休暇を過ごすアメリカ人やイギリス人が、暑さの中でも正装にこだわった結果、スーツのパンツの膝から下を「ええい、切ってしまえ!」とやったのが始まり(だったはず‥‥)。最初はバーミューダ・スーツだったような気もするが、定かではない。

ファッション音痴の学生だった僕は、初めて海水浴場でバーミューダ・ショーツを目にした時、「中途半端な丈のショートパンツが流行ってるなあ」と思ったのを憶えている。

縁あってVANに入社した後、VANのバーミューダ(もはや、ショーツという言葉は省いて呼んでいた)を見て、海水浴場を闊歩していた数多くのバーミューダ姿とは少し異質なものを感じた。やはり、よくできていたのだろう。

インディアン・マドラスのバーミューダに、シアサッカーのジャケット。あるいは、シアサッカーのバーミューダに、インディアン・マドラスのジャケット。というコーディネーションをイメージしつつ、バーミューダの企画に入った時、「尾錠は?」という質問に、そこにいた四人全員が顔を見合わせた。

コッパンなら、尾錠は必然である。しかし、バーミューダとなると‥‥。当時のVANの商品も誰も持っていない。

結論は、谷さんの一言で決まった。「付けたと思うよ。きちんとしたヤツをね」。作った人が言うのだから間違いない。‥はずだ。

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という訳で、今でも必要性にはやや自信のないバーミューダの尾錠。だが、穿いた実感で言うならば、ある方がいい。機能的にも、デザイン的にも。どうも、一つ締まりができるようだ。

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シアサッカー半袖プルオーバーBDシャツ、サックス追加生産。

陽射しが強くなってくると、シアサッカーの肌触りが恋しくなってくる。

汗の滲む季節は、やはり綿100%がいい。肌にピッタリと触れることなく、たくさんの点で接触する感覚のシアサッカーのシャツは、素肌に着たい一品だ。

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同じ感覚を持っている方々の支持を受け、シアサッカーの半袖プルオーバーボタンダウンシャツが人気だった4月末。サックスのLLが品切れとなってしまった。

急遽、追加生産の手配をすることになったものの、心配なのは素材があるか否かだった。幸いにして、発見。無事、発注した。5月中には、納品される。

お待ちいただくことになった方々、ごめんなさい。あと少しです。

シアサッカーは肌触りだけではなく、見た目の涼感もいかにも夏らしい。僕は、サマージャケットも好きだ。

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ボタンダウンシャツの着こなしは、ロールが決め手!

英国でポロ競技用のウェアとして誕生したポロシャツ。馬に乗って疾走する時、襟がはためき邪魔になるからとボタンで留めたのが、ボタンダウンシャツの起源。

ドレスシャツの襟をボタンで留め、現在のボタンダウンシャツを作り上げたのは、ブルックス・ブラザーズだと言われている。

それに目を付けたのが、アイビーリーグの学生たち。襟をボタンで留めるので、アイロンをかけなくても襟元がまとまる。バックボタンも付いているから、ネクタイもしっかり襟の中に納まる。ネクタイの厚みで、襟全体に張りもでる。

要するに、学生生活にぴったりのイージーケアなシャツだったのである。

やがて、彼らは社会人になっても、ボタンダウンシャツを着用。ビジネスマンの基本アイテムとして定着していった。

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4年目の春を迎えた、愛用のボタンダウンシャツの一枚。

アイロンはかけたことがない。干す時に、襟を叩いておくだけ。着る時、指でロールを整えれば、もう大丈夫。

オックスのしっかりとした素材感と、腰の強さが、ボタンダウンシャツのよさを引き立てる。ナチュラルな形状記憶シャツ、といった感じ。

カチっとアイロンをかけたシャツよりも、僕はこの感じが好きだ。

60sFACTORYプロデューサーKakky(柿本)

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シアサッカーが、待っている!

夏日がやってきて、さすがに夏物に入れ替わったタンスの中。サックスとピンクのシアサッカー半袖BDシャツが、爽やかに見えた先週の日曜日。

Kapparは、「気持ちよさそうだね。早く着たいね」と広げていた。

そう言えば、昨年KapparはメンズのSサイズを愛用していた。

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僕も早く着たい気分になっていたのだが、また少し気温が下がったため、残念ながら半袖BDシャツはしばらくタンスに逆戻りすることとなった。

暑くなる日が待ち遠しい。旬の食材がダイニング・テーブルを豊かにしてくれるように、季節季節に待ち遠しいお気に入りのウェアがあるのは、なかなかいいものだ。

60sFACTORYプロデューサー(Kakky)

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半袖BDシャツ、プルオーバー半袖BDシャツ、到着!!

一昨日(4/16)、予定より一週間早く、半袖BDシャツとプルオーバー半袖BDシャツが事務所に到着した。

早速開けてみる。この時のわくわく感は、いつもいつまでも変わらない気がする。

商品を出してみる。小さな歓声と微笑みが洩れる。「やっぱり、白はいいねえ。夏はコットンだねえ」。あまり意味のないことを言い交わす。

バックボタン、ハンガーループ、ボックスプリーツ、ガゼットなど、こだわっている部分をチェック。「後姿が。きれいだねえ」と、微笑む。

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テーブルの上に置いてみる。くるりと一周。また、微笑む。

そして、やっと撮影。始めた時には、約一時間が経過していた‥‥。

と、いうわけで、近日発売です!

60sFACTORYプロデューサーKakky(柿本)

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定番。シアサッカー、プルオーバー半袖BDシャツ

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シアサッカーは、素肌に心地よい。風合いも爽やかで、いかにも夏を思わせる。

60sFACTORYをスタートする時から気になっていた素材で、定番にすると決めていた。

アイテムとしては、プルオーバー半袖BDシャツ、サマー・ジャケット、バーミューダ。ブルーが基本だが、プルオーバー半袖BDシャツには、ピンクも加えた。

夏日の日があると、そろそろ出さなくては、と思う。

季節毎に押入れから出すのが楽しみなウェアがあるのは、ちょっとばかりゆたかな気分だ。

60sFACTORYプロデューサーKakky(柿本)

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半袖BDシャツ、プルオーバー半袖BDシャツ、4月末発売へ!

ついに、CPOシャツを脱ぐことになりそうだ。

ダッフルとCPOシャツで過ごしてきた10月後半~4月初旬。三寒四温が続いていた時期には、5月までCPOにお世話になるぞ、と思っていたが、一気に暖かくなりお役目御免となった。

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マフラー、シェットランドと順に脱いでいき、BDシャツにCPOで4~5月という目論見はご破算。一っ飛びに半袖BDシャツに着替える日も近そうだ。

60sFACTORYの半袖BDシャツ、プルオーバー半袖BDシャツも、予定通りであれば、4月末には上がってくる。

昨夏は、シアサッカーの半袖プルオーバーBDシャツ、ピンクとサックスを愛用した。今年は、それにプラス無地の半袖BDシャツとマドラスジャケットとのコーディネーションを加えようと思っている。

60sFACTORYプロデューサーKakky(柿本)

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シアサッカー、パターンオーダーに!

フラノのパターンオーダー・ブレザーにご満足いただいた旨、メールが届いた。より満足度の高い商品を、と始めたのがパターンオーダー。うれしい限りだ。ついつい次の展開に力が篭もる。

早速、シアサッカーを素材として追加することに決めた。

コードレーンも探している。手配できれば、サマージャケットのパターンオーダーが2素材となる。

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*写真ではシアサッカーの独特の素材感は伝わらないので、パターンオーダーでは、まず素材サンプルをお送りすることになっている。

近日中に、HPで受注開始の告知ができることだろう。商品を通じてトラッドファンとつながりができていく。大切にしたいつながりだ。

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CPOシャツ(ジャケット)、大活躍!

秋から春にかけて、ダッフルとCPOで過ごすことにして約半年。さすがに、ダッフルの出番は2週間ほど前からなくなったが、CPOは相変わらずの大活躍である。

昼夜の寒暖の差が激しい日が多く、三寒四温が続く今日この頃は特に、軽く羽織れるCPOは重宝だ。

軽くても上質なメルトン。風は通さない。暑い時は、脱いでバッグに掛けて持ち歩く。皺になる心配もない。ボタンの留め外しで温度調節も可能。まったく便利なやつだ。     

「ルーブル展」は、気温が20度を超えた日。CPOで朝出発。午後4時過ぎに帰宅したが、ボタンの留め外しで、一日OKだった。

ボタンダウンシャツにシェットランドのクルーセーター、パンツはMontBell、シューズはお気に入りで履き通しているGEOX、というコーディネーションだったが、シェットランドを脱ぎ、ピンクや白のボタンダウンシャツにすれば、4月もCPOは重宝しそうだ。

そう言えば、GEOXの直営店が銀座にオープンしたらしい。百貨店の靴売り場からほとんど消えていた理由がわかった。是非行ってみようと思う。

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パターンオーダー、満足できる仕上がり!夏物用素材、準備へ!

既製品の袖丈、着丈に微妙な不満があることは、多い。しかし、既製品の袖丈、着丈のみをアジャストすると、袖のボタン位置やポケットの位置のバランスが崩れてしまいかねない。場合によっては、全体のバランスが崩れてしまうことさえある。

そんな問題を解決し、かつオーダーよりも安価にブレザーを提供しようというのが、パターンオーダー。

量産するわけではないから、工場にとっては効率のよくないシステムである。サントップさんの協力体制なくしては、実現できなかっただろう。

お客さんの希望に沿って、袖丈、着丈の調整をするのが基本だが、ブレザーにこだわりを持っている人の要望には、可能な限り対応することにしている。

受注を開始すると、早速届いたのが袖丈、着丈の修正プラス“フックベントを8mm浅くして欲しい”との要望。工場に相談したところ、「大丈夫です。やりましょう!」とのこと。予定通り、一ヶ月弱で完成し、昨日到着した。

早速仕上がりをチェック。要望どおりの寸法に仕上がっていることを確認した後、トルソーに着せて眺めた。きちんと作られたものは、姿がいい。

ちょっと自信も湧いてきた。夏用の素材を決めなくては、と思った。

コードレーン、シアサッカーを用意しておこうか、と思案中である。

60sFACTORYプロデューサーKakky(柿本)

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半袖BDシャツ、プルオーバーも生産へ!

アメリカン・オックスの半袖BDシャツ(無地)に、プルオーバー・タイプも加え発注を完了!

パターンオーダーの生産も順調に進行している。一ヶ月という設定した納期も短縮可能な勢いだ。

工場との情報交換、商品の検品手順などがこなれてくると、一週間程度縮めることができるかもしれない。工場の繁忙期は致し方ないが‥‥。

素材バリエーションを増やす作業を急がねば‥‥。

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半袖プルオーバーBDシャツ(無地)生産を検討中!

昨年、問い合わせの多かった「無地の半袖BDシャツ」。半袖BDシャツの生産に合わせて、少量ではあるが、作ろうではないか、ということになりつつある。

素材は、長袖BDシャツの定番素材である「アメリカン・オックス」。ややざっくりとした素材感が、心地よい。

襟元がボタンダウンだから、ジャケットを着てもネクタイを締めても、きちんとした着こなしになる。もちろん、ジャケットを脱いでもネクタイを外しても、襟元はすっきりとまとまる。

プルオーバーにするか否かは、好みと着こなし方の問題。

パンツ(ズボン)の外にシャツの裾を出したい時は、プルオーバーの方がいい。プルオーバーの裾をパンツに入れるのがよくないわけではないが‥‥。

生産するか否かの決定は今週中。商品の上がりは、まだ未定である。

60sFACTORYプロデューサー日記で、“ネットスーパー人気と、その向こうに見える地方ビジネスの可能性”を連載中(約一週間隔)!

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半袖ボタンダウンシャツ、生産へ!?

VAN入社当時、先輩諸氏に「ボタンダウンシャツは、無地の長袖が基本。半袖は要らない。暑ければ、袖をめくればいい」と言われた。ファッションの知識に乏しかった僕は、その言葉を素直に受け入れ、入社1年目の夏を“長袖が基本”と、長袖ボタンダウンシャツで頑張り通した。

その秋、翌年春夏の展示会の準備が進むVAN99ホールを覗いて驚いた。多種多様な半袖ボタンダウンシャツが展示されているではないか。トルソーに着せられたシンプルな白のプルオーバー半袖ボタンダウンシャツは、むしろ新鮮にさえ見えた。

翌年夏、僕はもう宗旨替えをしていた。数枚の半袖ボタンダウンシャツを購入し、ジャケットを着る時にも、着用していた。前年に比べると、少し楽な夏になった。

シャツの着こなしの基本は、襟元にある。正統派のボタンダウンシャツの、計算されたロールは、ネクタイを締めていても外しても、襟元を柔らかくそれでいてキリリと見せてくれる。アイロンで押さえてしまうのはもったいない。

ボタンダウンシャツは、ロールが命。なのである。

襟元がしっかりと作られていれば、半袖シャツが表現しにくい“きちんと感”も持たせることができる。半袖ボタンダウンシャツの長所である。

というわけで、ベーシックな半袖ボタンダウンシャツを、この夏のアイテムに加えよう、ということになった。素材は、アメリカン・オックス。長袖と同じ素材。カラーもベーシックな3色でいこう、と、今のところ決めている次第である。

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パターンオーダー、順調なスタート!

当初、不具合が判明したものの、即日解決。オーダーいただいた方にもご迷惑をおかけすことがなかったので胸を撫で下ろし、受け取ったオーダー仕様に関して、協力いただいているサントップさんと早速やり取りした。

“フックベントを数ミリ浅くして欲しい”という要望にも応えることができ、改めてサントップさんに感謝!の気持ちになりつつ、フックベントの深さにこだわる人の存在にもうれしくなってしまう。

洋服はただ着るものではなく、心の満足を得るための大きなツールでもあることを再認識できたような気がする。こだわりという我がままは、とても大切なもの。

それに応えていくこともまた、とても大切で、楽しいことである。

一昨日(2月17日)は、60sFACTORYスタートの時からお世話になっているパターナーの高橋さんと打ち合わせ。パターンオーダーのための素材手配に関して、半袖BDシャツに関して話し合った。なんだか、また前向きになれている今日この頃である。

60sFACTORYプロデューサーKakky(柿本)

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パターンオーダー、受注開始!

あれこれ無駄な気を揉み、受注方法を検討している間に過ぎ去った数ヶ月‥‥。

とにもかくにも、本日2月6日、パターンメイドのブレザーの受注を開始した。

ふ~~~~~~~。

受注開始をしたからには、どんどん進化させていかなくてはならない。

まずは素材探しをして、素材バリエーションを増やしていくこと。

そして、ブレザー、ジャケット、コートへとアイテムの拡大を目指す。

さらには、様々なカスタマイジングに対応できるようにしていく。‥‥。

夢と課題は、数多い。目指すは、ファッションの産直。

かつて町々に、身近な存在としてあった「オーダーメイドの洋服屋さん」を、確かな技術とよりリーズナブルな価格で再現していくこと。そして、「自分のための洋服」作りをもっと身近なものにしていくこと。

そんなことを目指しているのだが‥‥。道程は険しい!‥のかな?

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サントップさんからのお便り‥‥パターンオーダー開始に当たって②

「09年12月、金子さんからのメール」

食関係にいい活動をしている人が多いというのは全く同感です。

生産者、販売者、消費者、取り巻く情報発信者(例えば美味しんぼなどの漫画や雑

誌など)で、どんなものが正しいのか、活発に議論されているからだと思います。

衣服においても、もちろん正しい活動をしている人は昔からたくさんいると思いま

す。(柿本さんもそうですね。)

食品が先行しているだけだと思いたいです。

ですが、衣服は流行という、いわば表面的な部分(デザインや売り方の演出)が主

に語られて、生産者の活動まではなかなか意識されないのが現状だと思います。

例えばオーガニックコットンだとかウールだとかの切り口が盛んですが、

やはりこれも売り手の理論なのかなあ?と感じたことがありました。

オーストラリアの取引先の社長のお父さんがウール用羊の牧場を経営しているそ

うですが、日本では前述のようなオーガニックが衣類原材料においても取り上げら

れていると話したところ、無農薬だとか有機農法だとかいうものは、それを作る農

家側、牧場側からしたら大変な労力であり、流通させようとすると大変な努力が要

る、流行で簡単に語って欲しくない、と言われてびっくりしたことがあります。

(とはいえ農家は、生き物相手の生活ですから、ケミカルなものは基本的に嫌いな

ようです。きちんと双方が納得できているかどうかが問題みたいな感じでした)

原料から製品になり、お客さんの手に渡り着てもらい、満足してもらって、その満

足が生産者に戻って、「喜んでもらってああ良かったな」と次の生産に励む・・・

こういう人間としての基本的な心の営みのつながりであり、

経済学や流通とは根本的に違う何かだと思ってます。

心の営みとはいえ「商品」と言うもので表現されている以上、それには「値段」が

つき、値段がある以上、それが「高いか安いか」で判断されてしまいますが、そう

ではない判断基準を提案したいと痛切に思ってます。

先日、自分が中学生のころお世話になっていた自転車やさんに久しぶりに会った

のですが、両親が続いて亡くなる、店舗改装で業者とトラブって開業が遅れる、

自身が病気になるといったことが続いているとのことで、気が弱くなっているよう

でした。

整備のアドバイスをもらったり工具を借りたりしているので、その人に何気なしに

「お礼に今年の新米が出始めたので、岩手の農家から送りますよ」

と言ったところ、「そうだよね、普段は近所のスーパーで米を買ってるけど、農家

の人が今年一年頑張ったものをありがたく食べると、自分も元気になれるような気

がするよ」と言われました。

これぞ日本人の気持ちのつながりが昇華すること!なのではないかと思いました。

*日本の生産現場は、夢を持って真摯な努力を積み重ねているのです。

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サントップさんからのお便り‥‥パターンオーダー開始に当たって

パターンオーダー実施に関して、何度かサントップさん(ブレザー、ジャケットの優れた縫製工場)と話し合いをさせていただいた。

企画室所属の金子さんとは、4年前から年数度お会いしている。東武百貨店の福袋企画の際もご協力いただいた。日本の生産現場への愛着、ファッション業界と生産現場が抱える問題点に関する認識、そしてファッション生産現場の今後への夢などをしっかりと持った方だ。

いよいよパターンオーダーの準備が始まるという頃、金子さんとの間で2~3度行ったメール交換。日本の生産現場の誠意と努力が伺える、ちょっといい話があるので、ご紹介しましょう。もちろん、金子さんの了承は得ています。

[08年11月 : 金子さんからのメール]

過日、以前自分が勤めていた宮城の縫製工場で、営業をしていた先輩と久しぶりに会い食事をしました。

彼は現在、栃木の小さな生協(COOP)に勤めていて、生産農家の人たちと話し込みをしながらいい野菜を作り、食卓に届けようとしています。

『以前の工場では、「世界に通じる服を作る」と言っていたのに、今では「曲がっててもいいから農薬に頼らない、うまいキュウリを作ろう!」とか言っている自分が可笑しいよ。』と言っていましたが、

地方のちっぽけな存在である生産者と、何も知らされずにいつのまにか変なものを食べさせられている消費者双方のことを考え、間に入って働くのはとても楽しいとのことでした。

昨今の食品問題は、それが大手生協でも発覚していますが、彼曰く、

「すべて自分の事業を大きくすることに起因しており、生協と名がつく組織でも、シェアアップを目指して無理なモノ作りをしているところがこういう問題を起こしている。無理は大体が製造コストと流通コストを下げるために大量に海外で作ることであって、それは結果として日本人のためにならない」と言っていました。

柿本さんの持論と全く同じことであると思いましたので報告です。

*とても、とても励みになった柿本でした。

*明日、もう一つお知らせします。

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目指すは、“ファッションの産直”! -60sFACTORYの目標

考え過ぎ、深読み、杞憂‥‥。あれこれ勝手にじたばたしたために余分な時間を使ってしまったパターンオーダー。

2~3週間で、受注開始になります。

まずは、フラノのネイビーブレザーから。トラッド・ファンの表現で言うなら、“紺ブレ”。東武百貨店の福袋に採用されたものと同じ素材、同じ型(1型)が、基本となります。

袖丈、着丈を5mmピッチで2cmまで、お客様のご希望に合わせたサイズで仕上げる、というのが基本の受注パターン。完成品の袖丈、着丈を調整するのと異なり、型崩れもなく、ポケットやボタンの位置に違和感を感じることもありません。

もちろん、その他のご要望もお寄せいただいたことに関しては、前向きに検討し、実現できることは実現していきます。

詳しくは、2週間後(2月初め)くらいから、60sFACTORYのHPをご覧になってください。

60sFACTORYが目指していることへの、大切な第一歩。それが、パターンオーダーです。

一握りの世界のセレブで成り立っているオートクチュールではなく、日常着としてのファッションは、高レベルの技術を持つ日本の工場が生産したものがいい。60sFACTORYは、そう考えています。

海外での生産という、マニュファクチャリング型大量生産のものにはない、品質、気遣いと日本人独特の体型への理解が、そこにはあるからです。

ビートルズ来日公演の際、あのポール・マッカートニーが、わざわざホテルを抜け出てまで注文に行ったという英国屋の職人さんが、早々と日本人の腕の確かさを証明し、本場での評価も獲得していたことを表しています。

もちろん、工賃も安く、素材も大量生産した単価の低いものには価格で勝てるわけもありませんが、リーズナブルな価格の高品質なものを長く着用しようとするなら、日本製は高いレベルにあると思います。

問題があったとすれば、日本製のものが高価格になってしまう仕組みにあったのだと言うべきでしょう。

60sFACTORYは、中間で多大な費用を必要としない仕組みを維持しつつ、ソフトのサポートをしながら、ファッションの産直を少しでも実現しようと生まれました。

そんな願いと夢の、ささやかな第一歩‥‥。それが、パターンオーダーです。

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軽くて暖かいダッフルコートの、出番だ~~!

メルトンという素材、元々カーペットなどに使われていたしっかりとした素材。防寒性に富んでいるとはいえ、重いことは否めない。

北の荒海に漁に出る夫のために、妻たちが作ったのが始まりと言われるダッフルコート。素材が伝統的にメルトンだったのは、家庭内にあるものの再利用で作られていたから。

本格的なダッフルコートとなると、ディテール、素材共に、伝統的なものでなくてはならないと考えたのだが、重いのは困る。というわけで、やや高価な軽くて暖かいメルトンを使用したのが、60sFACTORYのダッフルコート。

インナーに明るめのセーターや、ピンクのボタンダウンシャツでも合わせれば、なかなか爽やかな真冬のコーディネーションが出来上がる。

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と、寒い冬の楽しみの一つにしていたのだが、心地よい陽射しに恵まれた09年のお正月。CPOシャツにマフラーで充分な気温だった。

それが、ここ数日の急な冷え込み。おまけに初雪!

チャンス!とばかりに、ダッフルコートを身に着けた。暖かい。軽い。ちょっと、うれしい。雪に、フードも被ってみる。ちょっと、負けない気分。

季節の楽しみは、着るものにもあるんだなあ、と改めて実感!

60sFACTORYプロデューサーKakky(柿本)

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収集する、着倒す、着捨てる - ファッションの行方

随分以前、ピエール・カルダンの仕事をしていた時のこと。日本人にフィットするデザインを、というライセンシーの要望に、「私の洋服は、私の作品です。着たい人が、私の洋服に合わせるべきです」と、ピエール・カルダン氏は言い切った。

ヨーロッパのデザイナーは、洋服を作品として仕上げてきた。イタリアの工房で腕を磨き、優れたカッティング技術を武器に売れっ子デザイナー群の一角に食い込んだピエール・カルダンも、やがては技術よりも作品へと傾いていったのだろう。

こういったヨーロッパのデザイナーの「作品としての洋服」に、「実用性の洋服」で異議を唱えたのが、三宅一生だった。主人公が、洋服から人へと移行したのである。着心地は心地よさ。本来洋服は人を守り、心地よく過ごさせるために生まれた、という思想が、重視されるようになった。70年代後半のことである。

それから、約30年。ファッションは、人によって3種類に分類されるようになった。と、思う。

収集するファッション、着倒すファッション、着捨てるファッション、の3種である。

60sFACTORYは、国産の良品を着倒すファッションを志向し続けたい。

60sFACTORYプロデューサー(Kakky)

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パターンオーダー、一歩先へ!?

CVSの総売り上げが、遂に百貨店の総売り上げを抜いた。TASPO効果があったとはいえ、厳しい在庫管理と積極的な商品開発を繰り返してきたCVSと、販売店としての機能を自ら徐々に放棄してきた百貨店では、成長性において大きな差があることは明白。むしろ百貨店は、30年以上も前から言われ続けてきた“百貨店の危機”を、よく凌いできたと言えるだろう。

ただ、百貨店の凌ぎは、納入メーカーの負担増と消費者への価格転嫁によって行われてきたものであり、体質を変える努力や新しいビジネス・モデル開発によるものではなかった。

(*百貨店、GMSに関しては、60sFACTORYプロデューサー日記で、断続的に連載中)

その結果、かつて百貨店での売り上げに期待し依存することで成立してきたファッション・ビジネスのビジネス・モデルも崩壊してきている。

それは決して不況がもたらしたものではなく、不況が引き金となって、構造的に抱えていた問題が一気に顕在化したに過ぎない。とっくに、無理は始まっていたのである。

これからは、SPAが、ファッション・ビジネスの本流になる。

消費者に過分な負担を強いず、生産者にも多大な負荷を要求しない、健全な姿になるだろう。いや、そうなって欲しい、といった方が正しいかもしれない。

他の業界や行政もそうであるように、戦後作られ運営されてきた仕組みが崩壊の危機を迎え、大転換を余儀なくされてきているのである。

一つのシステムやビジネス・モデルがそのまま通用するのは20年。長くても30年。その視点に立てば、むしろ、継ぎ接ぎをしながらとはいえ、よくもったと言うべきだろう。

大仰な話になったが、というわけで、パターンオーダーも、先を見据えた新たな方法を試行していかなくては、と痛切に思っている昨今である。

準備はできているのだが、新たなステージを目指すべく、少し調整を始めている。

より消費者メリットのあるオーダーシステムへ。

一歩でも歩を進めたい。それができないのであれば、始める意味はない。

と、思っているところである。

始めたいなあ~。

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ジャケットのパターンオーダー、開始直前!

ジャケットという言葉は、本来「外衣」とでもいう意味。ブレザーは、クラブや組織に属していることを示すジャケット。言わば、仲間で集う時の制服である。だから、クラブ章であるエンブレムを付けているものをブレザーと限定することもある。

60sFACTORYで、パターンオーダーの準備をしている過程で、エンブレムもオプションとして企画していたので、ブレザーと称していたが、エンブレムの生産は断念したので、ジャケットということになった。

*エンブレムは、オリジナル・デザインでしっかりしたものを、少量作るとなると職人さんに頼まざるを得ない。で、極めて高額のものにならざるを得ない。しかも、職人さん自体が激減。見つけるのも難しい状況なのだ。‥‥嗚呼‥‥

パターンオーダーは、基本のパターンを決めておき、多少のサイズ変更(袖丈&着丈)とオプションの要望を実現することで、お客様にカスタム・メイドに近い商品をお届けしようというもの。国内の工場で生産することで、高品質&リーズナブルプライス&短期納品を目指している。

袖丈や着丈が既製品では合わない、という人は意外と多い。しかし、袖丈、着丈だけを調整するのでは、ボタンやポケットの位置のバランスが崩れる。場合によっては、全体の型崩れにつながることさえある。

パターンオーダーでは、基本のパターンをお客様用のパターンに微調整してから、生地の裁断、縫製と作業していくので、そのようなことが起きない。

ただ、サイズに関しては、お客様からの指定が前提となるので、そこを間違いのないようにしていくにはどうしたらいいか、そこの工夫を重ねている。

Jacket_4 

袖丈と着丈は、こんな感じが標準。シャツが袖口から1cm程度見える袖丈。手を丸めたところに、裾先がちょうど収まるくらいの着丈。が、いいとされている。

もちろん、好みはあっていいのだが‥‥。

その他の採寸は、できるだけ必要のないようにしたいと思っている。

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CPOの着こなし。シンプルに。カラーを遊んで。

メルトンという素材の暖かさ。良質なものの軽さ。

CPO(シャツorシャツジャケット)は、米海軍の制服を、その機能性の高さとシンプルなスタイリングをタウンウェアとして活用したもの。

艦上で着用していたものだけに、防寒性や防水性もきちんと考慮されている。メルトンという、カーペット用に開発された縮地加工素材の軽いものを使用した意味は、そこにある。

天然素材で、圧縮されているので、燃えにくいという特性も持っている。

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インナーは、やはりアメリカ起源だけに、BDシャツがお似合い。

秋~晩秋はBDシャツに羽織り、風が強い時は前ボタンを留めるだけで充分だが、晩秋~初冬になってくると、シェットランドセーターやアーガイルセーターを重ね着した上に羽織ると、万全。

同色の濃淡で、サックスのBDシャツをインナーにするのもいいが、BDシャツをピンクにするなど、CPOのネイビーとの対比を遊んでみるのもいいだろう。

少し寒い朝などは、カラフルなマフラーを巻いてみるのも楽しい。ネイビーの落ち着きがベースにあるので、カラフルなマフラーにも馴染みが出てくる。

厳冬は、やはりメルトンのダッフルコートに着替えることになるが、CPOの活躍する期間は、長い。

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ダッフルコート発売、にあたって。

ダッフルコートを企画する際、最も重視したのは、ダッフルコート誕生の背景を商品に再現することだった。商品が本格的なものであるかどうかは、その商品が本来持っていた機能や、その機能を発揮するために工夫されていた素材やパーツを生かしているかどうか、によるからである。

北海で働く漁師の妻たちが、夫が寒さや水しぶきをしのげるよう、絨毯の素材を縫い合わせ、古くなった魚網の一部をトッグルトッグル用ループに再利用して作ったというダッフルコート。

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かつて、VANのダッフルコートがそうであったように、60sFACTORYもその作りにこだわった。

ただ、メルトンは重い素材。重いコートは疲れるので、メルトンで軽いものはないかと探した。見つかった。肌触りも心地よい。やや高価な素材だが、ダッフルコートの機能を高めるものと判断して、決めた。

本来はベージュが、最もダッフルコートらしいカラーだと思うが、茶系は黄色人種の日本人が着こなすのに最も難しい色。やはりネイビーがオーソドックスに着こなせるカラーなので、それに決めた。

ただ、穂積和夫さんは、そのブログの中で、きちんと本来のダッフルコートを着こなしてみせている。さすが、という他ない。ファッションをよく知る人は、よく着ることができる人だ。学ばねば‥‥。

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プレッピーって?

ファッションに関して、「プレッピー」という言葉をよく耳にする。先日FM愛知の電話取材を受けた時も、「この秋のファッション・トレンドは、やはりトラッド。特にプレッピーでしょうか?」と聞かれた。気軽に使用されている、この「プレッピー」。本当は、一体どのようなファッションのことを言うのか。先日の宴会でも、話題になった。

まず切り出したのは穂積さんだった。「プレッピー、プレッピーって聞くけど、あれは一体何なんだろうね。どうもよくわからないんだよなあ」。

1980年代初頭に、Hot Dog Pressで「プレッピー・スタイル」特集の編集を請け負った僕が、当時の概念規定をご説明する。「アメリカン・トラディショナルが大人の“真っ当な”スタイル。その大学生版が、IVY。高校生版が、Preppy。だったと‥‥」。「ふ~ん。にしては、型がないねえ」。「日本のメーカーが、アメトラとかアイビーでは古色蒼然とした感じがするので、新しいトラッドの概念として、自分たちの製品の冠にしているからじゃないですかねえ。スタイルがあるわけでもなく、着こなし方が決まっているわけでもないと思いますよ」。と口にしてみたものの、僕の中にも確かなイメージがあるわけではない。

6年前、小学館に「ボタンダウンクラブ」という中・高年ターゲットの雑誌の発行を提案しに行った時、「ニューヨーク・プレッピーの特集をやってみたい」とラピタ(廃刊になった?)の編集長から伺い、「それは一体なんですか?どこにどんな実体があるんですか?」としつこく聞いてみたが、結局何もわからなかった。

参考にすべきスタイルをしている人たちが、理念やノウハウを持っている場合は、スタイルとしての概念規定ができるが、思いつきで着てみたものはスタイルではなく、着こなしに過ぎない。

どうも、プレッピーというものは、その域を出ていないような気がしてならない。着こなしは、個人で工夫するもの。その基本となるのが、スタイルだと思うのだが‥‥。

ギターの、基本ができていてこそのアドリブ、と同じではないだろうか‥‥。

Tradの生き字引、穂積さん、谷さん、Tradファンの数名と話してみたが、プレッピーは結局謎のまま。「やっぱり、正統派が落ち着くね。多少知ってるしね」というところに落ち着いた宴会の夜だった。

     **パターンオーダー、間もなく開始です!

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アランセーターとアラン模様。

アラン模様とも呼ばれるアランセーターの編み模様だが、これと言って特定のものがあるわけではない。フィッシャーマンセーターとも呼ばれる、厳寒の海上での作業に耐えうる漁師のセーターらしく、網やロープを連想させるケーブル模様が特徴と言えば言えるが、それも複数の編み模様の主たる一つに過ぎない。

何しろアランセーター誕生の地アラン島では、家紋のように各家庭で編み模様が異なっており、不幸にして海難事故で遭難死した身元不明の死体のセーターで身元が判明できたとも言われるほど。セーターの模様の種類は多く、その組み合わせで出来上がるアラン模様は無数にある。

ケーブルが特徴的で目立つため「ケーブルニット」と総称されていたこともあるが、今は死後に近い。ポップコーンを並べたような編み模様も定番だが、その呼称はずばりポップコーン。まさか、アラン島にポップコーンがあったとは思えないので、アランセーターがアメリカントラディショナルのアイテムとしての地位を得た頃、アメリカでネーミングされたものであろう。

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ちなみに、アランセーター(フィッシャーマンセーター)はクルーネックが基本。Vネックのケーブルニットと言えば、チルデンセーター(クリケットセーター)。防寒という機能からクルーネック。スポーツウェアとしての機能からVネック。チルデンセーターのネックで使われるカラーは、元々スクールカラーだったと言われる。

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ブレザー、ジャケットのコーディネーション

ブレザーのパターンオーダーの受注開始の準備を始めて、改めてブレザーのコーディネーションやジャケットのコーディネーションが気になり始めた。

「コーディネーションは、知識と経験」というのが、僕の考え。ファッション音痴の学生が、VAN入社以降学んだことだ。

基本や鉄則は学ばねばならない。かつては、百貨店やメンズショップの店員にはその知識があり「これ、売れてますよ」とか「お似合いですよ」などといった野暮なセールス・トークをする店員はプロとして認められない風潮があったので、店員に基本を聞くこともできた。ただVANの社内には、いつもアメトラやアイビーに関する基本知識が会話の中にさえ必要だったので、幸いにして僕は、店員の話を聞き歩く必要もなかった。おかげで失敗購買経験も少なくてすんだ。

1型のオーセンティックなブレザーを作ると決め、穂積和夫さんにサンプルとしてお気に入りのブレザーを提供していただき、くろすとしゆきさんにディテールのアドバイスをいただいた60sFACTORYのブレザーは、東武百貨店の福袋として採用され、なかなか人気だった。

その時、事務所に現れた穂積さんは、なんと着流しにパイプ。くろすさんは、黒のタートルにジャケットだった。お二人とも強い自己主張のあるコーディネーションではないのに、爽やかに印象に残った。一点一点の品質の高さも大きなポイントだったが、積み重ねられた知識と経験が熟成されている感じだった。

「あんなジジイになりたい!」。心から、そう思った。ご本人にも告げたくらいだ。

もう一つ。「色とアイテムを、小さく遊ぶ」というのも、いいコーディネーションの基本だと思う。おもしろく見える単品は自己主張が強く、他のものを殺してしまう危険性がある。コーディネートされないのだ。アクセサリーは、全体の一部にしか過ぎない。というのと同じ。だと、思う。

オーソドックスなアイテム、カラーを基本に、遊び心やその日の気分を少しだけどこかに潜ませておく。そんなさりげなさが、お二人にはある。

「ねえ、これ見てよ~!」。穂積さんが、人に会うと必ずどこか自慢したくなるのは、小さなモノやコーディネートの主役ではないものばかりだ。

本当にお洒落な人なんだなあ。お洒落が好きな人なんだなあ。と、いつも思う。

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60sFACTORYの1型ブレザーを着て喫茶店に現れた穂積和夫さん。

元々付いていたエンブレムを、古着屋で見つけたものに自分で取り替えた、というのがその日の自慢だった。

なかなか見つからなかったフラノで作ったブレザー。

パターンオーダーは、ズバリこの素材、この型(詳細は、後日)で行うつもりだ。

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チルデンセーター(クリケットセーター)で、宴会だ~!

60sFACTORYの事務所で、久々の宴会を開催することになり、案内状を送り始めた。穂積和夫さん、星可ルミ子さんは、ここ4年必ず参加されているので忘れてはならない。谷敏夫さん、高橋利夫さんは、60sFACTORYの企画に欠かせない人、箕輪弥生さんには「ロハス」の話を聞きたいし、百貨店の人には「伊勢丹方式」の現状を聞きたいし、広告代理店の友人には「民放の今後」の話をしたいし、マーケッターの友人とは「H&Mとユニクロ」を論じてみたいし………。などと、今から楽しみにしている。

毎年数回開催していたが、ここ3年は年1~2回。話は溜まっているのだが、いつもKapparお手製のメニューとおいしいお酒を深夜まで楽しんで、「また今度お話すればいいや~」で終わってしまう。

今年は、チルデンセーター(クリケットセーター)を着て、みなさんをお迎えしようと思っている。

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何しろ、チルデンセーターと名付けた谷敏夫さんがお見えになるので、話のネタにもなる。

VANグッズのコレクター中村誠さんは、名古屋からまた駆けつけるのだろうか?

60sFACTORYプロデューサーKakky(柿本)

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ブレザー&ジャケット、パターン・オーダー決定!ふぅ~~~~。

「よかった~~!」。昨日、午後四時。サントップさんからお見えになった金子さん、水谷さんのお二人をお見送りした直後、ため息と共に心の底から吐き出した。

お二人と「パターン・オーダー」に関する打ち合わせをさせていただいたのは、午後2時半過ぎから。

終始穏やかでにこやかなお二人からは、後ろ向きな言葉は一度も出てこなかった。「やりましょう」「できます」「大丈夫です」といった頼もしい言葉ばかり。お取引いただいても、手間ばかりおかけすることになるのでは…。サントップさんにはメリットがないのでは…。といった心配は、ほとんど杞憂に終わった。

ジャケット&ブレザーのパターン・オーダー。始めます!

日本の生産の現場を守っていきたい、という熱い思いがサントップさんにはあり、その思いが60sFACTORYと共通するものであること。顧客メリットを考え、実現していきたい、という思いも共通であること。そして何よりも、新しい試みには積極的に協力していこう、という生産者としての前向きな姿勢、さらにそれを可能にするゆとりと自信がサントップさんにあったからこそのこと。…だと、僕は思う。

ささやかな一歩も、小さく見える試みも、プロの協力と支えなくしては始まってはいかない。

ありがたい限りである。これから詳細を詰め、できるだけ早くスタートしたい。

まずは、トラッドの王道「フラノの紺ブレ」から始め、体力をつけながら、徐々にカラーと素材を広げていきたい。

「Communication、Consulting&Customizing」をコンセプトに既製品から一歩踏み込み、お客さん一人ひとりに対応できるカスタム・メイドを志向していこうと「C-FACORY」と名づけた社名も、やっとささやかな実体を持つことができそうだ。

いい一日だった。

60sFACTORYプロデューサーKakky(柿本)

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FM愛知取材を受ける&アランセーター、チルデンセーター発売!

昨日午前10時、FM愛知「Morning Groove」の電話取材を受けた。番組パーソナリティの常深(つねみ)さんの質問に簡潔に応える方式で、約10分。うまく話せたかどうか。オンエアは、明日(水曜日)8時40分くらいから。3~4分とのこと。

30代の初め頃、当時はまだラジオ関東(ラジ関)という局名だった今のラジオ日本で、朝のマーケティング番組を担当していたことがあるが、ちょっと口が滑りすぎて、3ヶ月経つ前に、上層部からのクレームで中止になった。その時の番組制作アシスタントだったのが、日経エンタテインメントの編集長品田英男氏。3~4年前会った時も、ラジ関の降板劇を思い出しては大笑いしてしまった。……小さなトラウマになっているのも確かだが…。

今回のお話は、この秋冬のメンズファッションに関して。細かな情報をお伝えする時間はないので、大雑把に自説をお伝えした。同録テープが送られてくる予定なので、内容を確認した上で、後日発言内容をご紹介したい。

取材の際にも、「この秋、注目のアイテム」(手前味噌だが……)としてお話したアランセーターとチルデンセーター、今日発売です。オンエアに合わせて、ちょっと早めました。HPをご覧ください。

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CPOシャツ(ジャケット)は、自由に着こなす…。

CPOシャツ(ジャケット)の着こなし方に関して、問い合わせをいただいた。以前もご紹介したが、軍服が起源のアイテム。その機能性を活用すればいいのではないかと思う。機能性には、もちろん使い勝手のよさも含まれる。

CPOシャツ(ジャケット)は、アメリカン・ネイビーの下士官CPOの制服。紺1色のライト・メルトンで作られているものが基本である。緊急時、寝ていてもCPOシャツ(ジャケット)を羽織り、ボタンをしっかり留めれば、多少の雨風や寒さをしのぐことができる上に、きちんとした身なりになる。実に、機能的だ。

アウターとして汎用性の高いCPOシャツ(ジャケット)はインナーを選ばないが、紺1色の持ち味をコーディネーションに生かすなら、秋は、白、オフ、イエロー、ピンクといった明るい色のBDシャツ(無地、柄は問わない)を合わせればいいのではないだろうか。前ボタンは気温に応じて留めればいい。

冬は、やはり明るい色の無地やアーガイルのセーター。クルーネック、Vネック、タートルいずれでも。ボトムスも、何でもあり。紺と色の相性がよければOK。…と、僕は気軽に羽織るアイテムとして位置づけている。

     お知らせ①……FM愛知の電話取材を、また受けます。前回は、“プレッピー・ファッションについて”でしたが、今回は“秋冬ファッションについて”のようです。番組名は「Morning Groove」。オンエアは、10月8日(水)午前8時40分頃だそうです。4~5分程度ですが、暇と興味のある方は聴いてみてください。

     お知らせ②……来週末(10月11日頃)、アラン・セーターとチルデン・セーターの販売開始を予定しています。

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パターン・オーダー、受注開始になるか!?

夢や希望というものは、それが実現の兆しを見せ始めた時に独りよがりや独善的なものではなかったことを示してくれ、やっと本当のわくわく感を運んできてくれる。

何とかしたいと“思っている”だけでは、楽しいことはおきない。“語り続け”自分の枠から“外へ出し”いろいろな人に触ってもらい、動かしてみないと何も始まらない。汚れてしまうとか変形してしまいそうだと恐れ、自分の中に大切に閉じ込めていることは、本当は夢の実現を望んでいないのと等しい。……と、僕は思う。

それは、まるでいつまでも子供をひとり立ちさせない親に似て、夢もそれを抱え続けている自分自身もスポイルしてしまうことになる。……。などと、改めて考えてしまう機会が、木曜、金曜と二日続けてあった。

木曜日:サントップの水谷さんから電話をいただいた。60sFACTORYのジャケット&ブレザー、パターン・オーダー・システムに関して打ち合わせをしたい、とのことだった。金子さんと話し合っていただいていたのだ。協力体制を組むことを前提に、細かなことをいろいろ検討いただけるようだ。早速、近いうちに!ということで電話を切らせていただいた後、うれしさがこみあげてきた。「これからは、カスタマイジングの時代だ!」と会社を立ち上げて、5年。大きな一歩がやっと踏み出せそうだ。しかし、…ありがたい!

金曜日:事務所の大切なスタッフのOさんが、無事姫をご出産。予定日を相当過ぎていたのでいささか心配していた。ご主人のSさんともども、強く強く待ち望んでいた初めての子供。よかった、よかった。今からもう、ご主人のデレデレ顔が目に浮かぶ。ましてや、姫。手放せるのかな?しかし、…めでたい!

パターン・オーダー・システムもスタート!……か!?

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ボタンをシルバーにするか、ゴールドにするか。迷ってしまいそうなことが、今から楽しみ……。

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アランセーター、チルデンセーターで、エコでおしゃれな冬だ~~。

原油価格の値上がりに端を発した家計緊縮ムードが広まり、スーパーの店頭でも“家計応援セール”という言葉が並ぶようになって半年近くになる。

2年前にクルマを売却し、さしたる不便も感じず、クルマが贅沢品であることを再認識したが、この夏はさらに“クーラーを極力使わない生活”にもチャレンジ。2000円台のシンプルな扇風機を購入し、窓全開で暮らしてみた。確かに暑かったが、夏だもの!と楽しむ気持ちになってみたり、学生時代には京都の灼熱の夏を乗り切ったじゃないか!と自分を励ましてみたり……。で、大きな苦労をすることもなく、この夏はほとんどクーラーを使用することなく過ごした(暑さに挫けた日も何日かはあったが…)。

結果として気になっていたのが、電気代は軽減されたのか否か。エコ(エコロジー)はエコ(エコノミック)でなくちゃ!というのが、僕の考えだからだ。

昨晩、Kapparからの報告。「扇風機の費用はクリアしたよ」とのこと。思わず、「やった~~」とガッツポーズをしてしまった。

その点、冬はいい。お気に入りのものを着て過ごせば、それだけでエコにつながるからだ。昨冬も、アランセーター(フィッシャーマンセーター)とチルデンセーターは愛用したが、今年はもっとお世話になろう!と思っている。いいものは、エコなのだ!

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BD(ボタンダウン)シャツ、着こなしの基本。

ファッション音痴だったVAN入社の頃、IVYという言葉さえ知らない僕に、IVYの入門編としてまたIVYの真髄を象徴するものとして映ったのが、BDシャツ(ボタンダウンシャツ)だった。そしてそれ以来、知れば知るほど「いいシャツだなあ」と思うようになり、今ではBDシャツ以外はほとんど着なくなってしまっている。ドレス、カジュアル共にコーディネート可能で、シャツの命“ネック”(僕の友人EBUちゃんは太ってしまい、「首周りがネックでねえ」と駄洒落を言っていたが、そのネックではない。もちろん!)は、クルーネック・セーターを着た時も、ボタンダウンのおかげですっきり。洗い晒しでも、よれた襟元が気にかかって仕方ない、ということもない。

着こなしは、どこか基本になるところを決めておけば楽になるものだが、BDシャツは、まさにその基本となるにふさわしい。と、僕は思っている。やはり、IVYも、BDシャツあってこそのものなのである。

約30年前、HotDogPressで様々な“プレッピー・スタイル”の編集を請け負ったことがあるが、その時も、BDシャツを基準にして考えたものだった。

基本カラーは、4色でいい。素材は、ブロードよりもオックスの方がBDシャツらしい。……。企画段階で、みんなの意見はすんなりとまとまった。

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アメリカン・オックス(VANが命名したらしい)は、安いのに味わいがあり、BDシャツにぴったり。洗練された素材で作られた高価なBDシャツは、BDシャツの氏素性とは異なるものだ。そのモノとしてのスピリットに適合しない。……というわけで、アメリカン・オックスの4色を定番とすることにしたのである。

ただ、心配なのは、アメリカン・オックスがずっと手に入るか否か。オリジナル素材を生産するのは難しい。今から、また探しておこうか、とちょっと心配な秋である。

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CPOシャツ、軍服起源の長所!

「洋服のデザイン、ディテールには、本来機能的な意味があった」。石津謙介氏の言葉である。VAN入社以降、BDシャツさえ知らなかった僕が急速にファッションに興味を抱くようになっていったのは、洋服の持っているストーリーを知っていったからに他ならない。VANという会社では、サンプルや商品を前にすると、そこにいる社員のほとんどがその商品の背景や歴史を語ることが多く、会議や打ち合わせの場が僕にとっては社員教育の場に等しかった。ディテールの大切さを知ったのは、まさに諸先輩のおかげである。

特に、戦場や軍隊で求められる機能の徹底追及を起源とする洋服の合理性と、それがもたらす美しさには、よく感心させられた。ナチスの大衆的人気は、スタイルで選ばれた兵士と彼らを美しく見せる軍服、力強く意志の強さを感じさせる行進に因るものが大きく、中でも軍服が担っていた役割が大きかったことも、理解できた。少年や少女たちの、人や地位や組織への憧れは、ファッションへの憧憬から生まれることが多いのも頷けた。それほどよく設計されているのが、制服特に軍服である。

CPOシャツもまた、よくできた軍服である。CPO(Chief Petty Officer)の風吹きすさぶ軍艦の甲板上での活動を阻害することなく、寒さも防ぐ機能が計算されている。しかも、陸軍よりも合理的でスタイリッシュな海軍のイメージも守られているように思える。厳寒には持ちこたえられないが、そんな時は上からPコートが羽織れる軽量さ。なかなかの便利ものである。

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60sFACTORYの秋の定番にしていこう、という判断は、合理的なウェアリングが可能であることと、それでいてすっきりとニートにまとめられる便利さからきた。

さすが!アメリカ海軍の軍服!……である。

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商いは、飽きないこと!?

秋冬物をどうしていくか考えた挙句、「飽きない」ことが大切だと再認識した。年々歳々新しくあろうとすることは、トラッドなモノ作りを志向する者にとっては、道を踏み外す危険性のある考えでもある。

自己否定を繰り返し、新しいモノやコトを常に生み出そうとすることが進歩だとする幻想に突き動かされ、歴史や伝統を古いものとして捨て去るような行為からは、本当にいいものは生まれない。‥‥。そう思ってはいても、いつもいつも「さて、次はどうしよう」ということが頭の中にあると、新しくなくてはならないという思いが、いつの間にか強い想念として固まってきて、強迫観念に近いものへと育っていく。‥‥。気をつけなくてはならない。

いつも、そんな時、「そうだ。初心忘るべからず!続けることだ!」と目を覚ましていただくのは、生産に携わっている方々だ。生産の現場で築かれているノウハウは、同じことを繰り返しつつ、その一つひとつの過程をレベルアップしていくことによってもたらされたもの。いつも新しいモノを求めてきた結果ではない。

答は、やはり現場にあるのだ。まだまだよくしていけることの方に目を向けて、もう一度自分たちの商品のディテールを見つめなくてはならない。

商いは、飽きないこと。‥‥。親父の言葉だが、「止めるくらいなら始めるな!」ということなのだ。それは、商品一点一点にも通じることなのかもしれない。

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とあるポイントカタログに掲載か‥‥?!

何事にも、きっかけというものは、必要なものである。

60sFACTORYが立ち上がって間もなく東武百貨店の福袋商品として採用された1型ジャケットのパターン・オーダーを、なんとか年間を通じて実施できないかと、あれやこれや思い悩み相談を重ねていたところ、思いがけない話が舞い込んできた。

30年近い友人であり、仕事仲間でもある皆川礼子さん(あの“黒猫のタンゴ”の皆川おさむのお姉さん)のご紹介で、とあるポイントカタログに60sFACTORYを掲載すべく、プレゼンしたいとのお話。

早速打ち合わせをし、それではパターン・オーダーも掲載できないだろうか、ということになった。

サントップさんにご相談し、すぐに打ち合わせ。サントップさんもなんとか実現したいという思いであることは同じであり、取り組みたいとのことだった。

というわけで、細かな条件の検討に入っている段階。‥‥。実現への道が開かれたような気がする。ちょっとわくわくな、日々である。

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アパレルメーカー不要論!?ー①

かつて、アメリカでCoca-Colaが下した大英断が話題になったことがあった。メガ・エージェンシーと称されていた大手広告代理店との直接取引きを中止し、小規模のクリエイティブ・プロダクションに広告に関する全権を委ねたからだった。大手広告代理店のメリットは、媒体の手配力。クリエイティブやマーケティングは、それを専門とする企業に任せるべきだ、という言わば当たり前の判断が、そこにはあった。20年ほど前のことである。規模の大小よりも、能力の専門性を選んだのである。

Coca-Colaは、媒体の多様化に伴う、広告のスケール・メリットとコスト・パフォーマンスのバランスの変化を予見していたのかもしれない。確かな先見性である。

自らの巨体を維持するために多くの知恵と労力を必要としてしまうために、システム化された取引形態と支配体系を効率よく活用し続けていくことが前提となってしまっている大手広告代理店に、真にクライアントの生死に関与する意思も力もノウハウもないと判断し、そのシステムが持っている唯一最大のメリットは、既存4媒体(TV、ラジオ、新聞、雑誌)の手配力とする、その考えは、広告業界が発展してきた構造そのものに内包していた本質的な問題を露呈させることにもなり、大きな影響を与えた。‥ということだった。

ファッション業界に置き換えてみると、大手広告代理店は大手アパレル・メーカーに該当するだろう。既存4媒体は、さしずめ、百貨店、量販店、月販店、専門店チェーンといったところだろうか。

広告業界が、CATVやインターネットという新しい媒体の勃興によって変わっていかざるを得ず、そのことを見通してCoca-Colaが戦略転換をしたように、ファッション業界も変わっていかざるを得ないと思っているのだが‥‥。

サントップさんと、パターン・オーダーの打ち合わせをさせていただきながら、改めてそんなことを考えた。地産地消という発想や、腕の確かな生産者とブランド主宰者あるいはクリエイターとの協業という発想など、実現させれば、アパレル・メーカーは必要なくなるかもしれない。そうなれば、輸送コスト、管理コストなどが軽減できることになり、消費者メリットも大きくなるはずであり、国産は高いという誤認識も解消される道が開けてくるかもしれない。

ありえないことなのだろうか‥‥。

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シアサッカーの心地よさ

もう手放せない!真夏は、これだ!

そう改めて実感したのが、シアサッカー。僕の遠い中学時代の記憶の中では、パジャマに使われていたような気がしていた素材だが、Brooksではジャケットやスーツの定番素材だったことを、先輩諸氏から教えてもらった。その肌触りの心地よさに着目した日本の商品企画マンが、パジャマへの転用を思いついたのかもしれない。

そして、かつてはよく目にしたシアサッカーも、そういった幅広い活用が災いしたのか、とんと目にしなくなっていた。2色手配することにして探し始めてみると、確かにほとんど消えてしまっている状態。見つけるのには、ちょっとした苦労をせざるを得なかった。

しかし、その苦労は報われた。実に、爽やか!毎日のように着用している。もちろん、洗いざらしを素肌に、である。

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半袖プルオーバーBDシャツとバーミューダ。バーミューダの時は、ピンクのポロか、マドラス・ジャケットを着ることにしている。

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トレンドの本当の意味。

流行の創造とは、多くの場合、今のモノを陳腐化して過去のモノへと追いやり、新たな需要を喚起しようする、送り手の戦略である。「もう古いんじゃない?」と言われることに怯え、あるいは羨望の眼差しを向けられる快感を求め、「今の流行は、これですよ!」と推奨されるモノをいち早く入手しようとする。そんな人が増えれば増えるほど、流行の創造を販売戦略の根幹においているメーカー、流通の思う壺なのである。広告代理店の主たる仕事は、そのお先棒を担ぎ、いかにも送り手の側の仕掛けではないかのようにみせかけていくために、PRやADのテクニックを駆使すること。セレブとか○○リーダーと呼ばれる人たちは、一般消費者の中にいる存在かのように演出され、仕掛けではなく自然発生かのように、流行を見せかけていくためのツールである。

しかし、さすがに、昨今の相次ぐ値上げが誘引となった購買行動の変化には、いかなる仕掛けをもってしても対応できないようだ。クルマ、住宅、外食、衣料品‥‥。流行という概念そのものが陳腐化してしまったかのような、売上不振に陥っている。

ある意味では健全な方向へと向かっているライフスタイルの変化が、メガ・トレンド。クルマなしでも快適な暮らし、むしろない方がいいのでは?古い住宅の改装でも得られる快適な住空間、むしろその方がカスタマイジングできるのでは?‥‥と、大きな変化へとつながっていく可能性さえある。

そんな中、ファッションは、どうなっていくのだろうか?多少高価であっても、しっかりと作られた物を着潰す、という購買の仕方は定着するのだろうか?そうあって欲しいのだが‥。

こだわりの商品として、BDシャツのディテールの検討から始めた60sFACTORY。最近、少し声がかかるようになってきた。トラッドは、継続していて気づかれていくものなのかもしれない。

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穂積さんは、和服でパイプの煙をくゆらせながら、「トラッドやってると、和服に行き着くねえ」とおっしゃっていた。石津さんからも、同じ言葉を聞いた覚えがある。BDシャツ一枚でいる、というのは、アメリカ人にとっては、着流しですごすようなものなのだろうか‥‥。

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7月18日(金)、一部セール開始!

価格も決定!HPの改変も着実に進行!

というわけで、お知らせしていたサマージャケットとバーミューダの2アイテム限定在庫一掃セールが今週金曜日(7月18日)にスタートします。

バーミューダに関しては、あまり価格が下がっていないという印象をお持ちになる方も多いでしょう。その理由をご説明しておきたいと思います。

バーミューダは、パンツの丈を短くした仕様のアイテム。パンツとコストがほとんど変わらない商品です。しかし、パンツと同等の価格では納得いかないという感覚で判断されざるを得ない商品でもあります。したがって、商品化が難しいアイテムとなっていたとも言えます。ましてや、尾錠を付けるなどディテールにまでこだわると、それがすべてコストアップにつながり、とてもバーミューダらしくない上代にならざるを得ません。

60sFACTORYでは、利益を取らないアイテムと位置づけることで、なんとか7000円を切る上代を実現していたのです。そういった事情が、バーミューダのセール価格があまり下がらない背景にあるとご理解ください。

60sFACTORYプロデューサーKakky(柿本)

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サマー・ジャケット、バーミューダ。近日セール開始!

梅雨明けも間近に感じる今日この頃。60sFACTORYでは、サマージャケットとバーミューダのセール販売を決定!

7月中旬~下旬にHPにて価格を発表!サマージャケットとバーミューダの2アイテム限定で、在庫一掃セールを行います!ご期待ください。

なお、バーゲンを行わないことを基本方針としてきた60sFACTORYは、来年春夏から「シャツを中心としたブランド」にコンセプトを絞り、その方針は引き続き守っていくつもりです。BDシャツの半袖、長袖のバリエーションを増やし、現在も多くの方にご支持いただいているBDシャツに、より強く特徴を出していく所存です。ご期待ください。

また、サマージャケットとバーミューダを定価(上代)でご購入いただいたお客様には、セール実施に伴い、個別にお詫びとアフター・ケア策のご提案のメールを送らせていただきます。メールの到着を、お待ちください。

いくつかのアイテムの生産・販売を心待ちにされているお客様から、激励やご期待のメールをいただいています。ありがとうございます。

ただ、まだまだ力不足のようです。まずは、BDシャツの充実を果たし、それからまた一歩ずつアイテムの拡大を図っていきたいと思っております。引き続き、ご支持いただければ幸いです。

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仕様書というファッション史

出来上がっているものに手を入れるのは、たやすい。誰にでも、できることである。知恵が結集されてるのは、プロトタイプ。基本型があれば、その上に機能を付加したり装飾を施したりしたくなる人が出現する。ファッションもまたそうして発展し、時には陳腐化してきた。

VANがもはや倒産という運命を受け止めざるをえない状況を迎えていた頃、倒産の1年ほど前、新ブランドで最後の大きな賭けをするよりVANとKentへの再注力あるのみ、と考えた僕は、「○○年度モデル」と称して二つのブランドのモノ作りの歴史を製品化し、それをキャンペーンに仕立て上げたらどうかと、社内レポートを書いた。しかし、あっさりと却下され、むしろ叱責された。“新ブランドSCENEを盛り上げようとしている時に、足を引っ張るようなことをするな”ということである。大きく動いていることは、確かに止められない。僕もささやかな力を、倒産という運命を感じつつも捧げていかなくてはならないんだなあ。そう、実感した。

しかし、どうにも諦め切れなかった。せめて、社内にあるはずの過去の仕様書を集積しておこうと思った。いくつかの部署を探し回った。不思議なことに、どこにもなかった。一部は既に持ち出されていたことを、後で知った。その時、思った。谷敏夫さん、くろすとしゆきさんといった生き字引の中に、プロトタイプと歴史が残っているんだ。それを形にしておかなくてはいけないのでは‥と。

長い間そんな思いを抱え続けていて仕様書作りを始める(僕には何もできないのだが‥‥)と、一つひとつのことが貴重に思えると同時に、勉強もさせられる。仕様書は、ファッション史なんだなあ、としみじみ思う。

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そして、なんとなくだが、VANに仕様書が残っていなかった理由も、わかるような気がしてくるのだ。仕様書は大切な財産だという理解はできているつもりなのだが‥‥。

60sFACTORYプロデューサーKakky(柿本)

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1型ブレザー、パターン・オーダーの準備・検討

既製服がどうしてもフィットしない、という人は意外と数多い。特に、中・高年の域に達してくると、身体に合わせると、袖丈、着丈がどうしてもしっくりこない、というケースが増えてこざるをえない。わずか2~3センチのことだが、袖先から覗くカフスの分量が多すぎても、少なすぎても嫌なものだ。色がウェアとシューズに合わず気に入らないソックスを履いて出かけてしまうだけでも、歩を進めるたびに足元に目が行ってしまう。それが袖口となると、人目さえ気になってしまい、一日中集中力が阻害されかねない。

そもそも、ブレザーやジャケットはオーダー・メイドが本筋。ピッタリのものを量産品から見つけようということ自体が、無謀な企みではある。僕は、既製品でジャストサイズであることがほとんどなので、とてもラッキーだと思っている。懐が豊かでない男に天が与えてくれたお情けだと感謝している。しかし、気に入ったブレザー、ジャケットなのに、サイズ的問題を我慢しながら着続けている人の悩みは深い。

そんな悩みを解決する有効な手段の一つが、「パターン・オーダー」。標準的なA体型あるいはAB体型の5~8のサイズの既製服(JIS規格)を用意し、その一部をお客様の希望サイズに変更するというセミ・オーダー・システムである。

袖丈、着丈共に、2センチまでプラス・マイナスを可能にし、一着一着を生産。袖丈、着丈だけを直すわけではないから、型崩れの心配はなく、ポケット位置、ボタン位置も全体のバランスを見ながら、微妙な調整ができる。

しかし、60sFACTORYは、高品質なものをできるだけ安価に提供しようと生まれた通販専門ブランド。パターン・オーダー・システム実現には、大きな課題が三つある。その解決ができるかどうか、の前で、思案し続けているのが実情だ。

一つは、基本商品に触り、袖を通し、その品質とサイズを確認することができない点。二つ目が、採寸は、お客様自らやっていただき、その結果に責任を持っていただかなければならない点。東武百貨店の福袋企画として実行した時は、店頭に来ていただき、我々がチャーターしたベテランのプロが採寸することで対応した。そして、三つ目が価格である。どうしても、一着一着のパターンを作り、個別に生産することになるので、その分割高にならざるをえない。袖丈、着丈の修正で、各2~3万円のアップになるだろう。それを少しでも下げる方法はないかとあれこれ調整中だが、劇的に下げることは、今のところできそうにもない。

そんなこんなで、「理想の実現にはお金と苦労がかかるなあ」と吐息を洩らしつつ、まだ諦めずに頑張っている次第。

この「パターン・オーダー・システム」に関して、あるいはその実現に関して、ご意見、ご希望等があれば、お寄せください。

60sFACTORYプロデューサーKakky(柿本)

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バーミューダには、どんなシューズ?

昨年、ほんの少しだけお知り合いの“ワイルドワンズ”の加瀬邦彦さんに、60sFACTORYのサンプルをお持ちした。半袖プルオーバーBDシャツとバーミューダを次々とお見せすると、「マドラスチェックは、やっぱりいいですねえ」とおっしゃりながら、手にされたのは、バーミューダ。

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「一着差し上げます」と申し上げると、マドラスとシアサッカーを両手に取り、しばらく思案された後、「最近見ないねえ、これ」と、シアサッカーを選ばれた。

きっと、とてもお似合いなのだろうなあ、と思った。

梅雨の晴れ間、夏の日差しが降り注ぐ朝。Tシャツにシアサッカーのプルオーバー半袖BDシャツでちょっと近所まで、という段になって、「バーミューダにするか」と思い立った。ところが、さて、履くものが玄関にない。僕は、サンダルを履かない。

Kapparに「トップサイダー出してくれる~?」とお願いした。「ほいな」と渡された瞬間、こいつだ!と思った。やっぱり、いい風情のデッキシューズだ。「太陽がいっぱい」で、アラン・ドロンが素足に履いていたシーンが蘇る。久しぶりのご登場なので、記念撮影をすることにした。

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浅井慎平さんの砂浜にぽつねんとしているスニーカーの写真も印象的だったが、古い縁側にデッキシューズがお似合いなのには、驚いた。

Kapparの呟き。「トップサイダーのレディス、なかなかないのよね」。減産しているのだろうか?

60sFACTORYプロデューサーKakky(柿本)

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1型ブレザーが似合う年齢

ファッション、遊び、街‥‥。それらはすべて、かつては大人のものだった。ある程度の経験と知識があってこそ楽しむことができるものだった。そこには必ず、深い知識と数多くの失敗経験を積み重ねて育まれた見識を有する先達がいた。早く大人になりたいと背伸びする若者たちは、その指南を受け、時には未熟さを叱られながら、徐々に大人の仲間入りをしていった。一歩でも早く大人の仲間入りをすることを競い合い、仲間入りできたと早とちりした慌て者が、同世代に誇らしげに見せるファッションの、“どこか勘違い”が可愛く微笑ましかったりした。‥‥‥‥。

そう、かつて文化は大人のものだった。長老がでんとお目付け役で上座に構え、力ではなく、技や品を正当に評価していた。憧れは、次々と受け継がれていた。

わいわいざわめいた割には何も残してこなかった団塊世代が消費文化の主役を担うようになってから、若者文化などという一過性の底浅き文化がもてはやされるようになったが、それは売る側の“おもねりとへつらい”にしか過ぎなかった。ずっと小さく徒党を組み、そのままより大きな徒党に属して身を守りながら、わが身を守る塀の向こうを覗いては、批評してみせていただけの、何もしてこなかった団塊世代が、続々と散歩だけの毎日を過ごすようになっていく‥‥。憧れを受け継いでこなかったから、憧れを引き継ぐこともできない‥‥。徒党を組み、その長になることばかり考えてきたから、一人では何もできない‥‥。困ったものだ。しかもまずいことに、男どもには“男意識”という空回りばかりして役に立たない美意識が根強い‥‥。本当に、困ったものだ。

先達が僕たちにもいた!そのことを思い出した!もう一度耳を傾け目を凝らし、その一挙手一投足から伝わってくるものを噛み締めたい!

穂積和夫さんやくろすとしゆきさんとお話していると、そんな思いがじんわりとこみ上げてくる。穂積さんに、「穂積さんみたいなじじいになりたい、と思うんですよ」と言ったら、「毎日老いるのを実感するのはつまんないよ」と、おっしゃった。うれしくなった。

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東武百貨店の福袋商品として製作した純正1型ブレザーを身に着けた穂積和夫さん。本当に似合うためには、それ相応の見識と年齢が必要なんだなあ、と思った。

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くろすとしゆきさんは、黒がよく似合う。お好きでもあるようだ。距離感を保ったやさしさがほんわりと伝わってくる方だ。

60sFACTORYプロデューサーKakky(柿本)

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Kenちゃんの、マドラス・コーディネーション

Kenちゃんて、誰よ?!

僕の友人、パーサー(パースを描く人)の齋藤謙三君である。奥さんのシャッチョ(僕が勝手につけた仇名である、念のため)は、グラフィック・デザイナー。四谷三丁目にある事務所兼自宅にたびたび訪ねては、手作りの料理(Kenちゃん担当のことが多い)と焼酎をいただいている、親しい友人夫婦である。

石津謙介記念館の企画の時(どうも、頓挫しているようだ‥‥)は、Kenちゃんに、イメージを語りラフのパースにしてもらった。シャッチョは、4~5年前から、最も信頼できるデザイナーとして、僕のほとんどの仕事のデザインワークをしていただいている。企画の意図やコピーも読み込んでもらえるので、実にやりやすく、しかもレベルの高い仕事ができる。二人とも、60sFACTORYのよき理解者であり、協力者である。ロゴやTシャツのデザインもシャッチョの手になるものである。

幸い、60sFACTORYの商品も気に入ってもらえたようで、愛用していただいている。

そんなKenちゃんのマドラスジャケット・コーディネーションである。もちろん、撮影はシャッチョ。

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去年の夏の撮影だが、バーミューダはとてもお気に入りのアイテムになったようだった。うれしい話である。‥‥ん?ちゃっかりシャッチョ、モデル代よこせ!と言わないかな?

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ガゼットで補強のご丁寧さ

かつて、ヨーロッパの紳士たちは、下着を穿いていなかった。シャツの前身、後身を共に長くしておき、股間で合わせてボタンで留めるという、現代の女性の下着で言うなら、ボディスーツのようなシャツの着用法で下着を兼ねていたらしい。その名残が、脇よりも前身と後身の方が長い、という形で残っているのである。

ただ、これは単なる名残というよりも、現在でも機能的に有効な気がする。前身と後身を長くとっていないシャツは、油断するとパンツのウェスト部分からはみ出る危険性が高い。パンツの外に出して着るタイプのシャツだとスクウェアにカッティングされている方が望ましいが、パンツにINするのであれば、やはり前身と後身は適度に長くあって欲しい、と僕は思う。また、それが正統派のシャツというものだと思う。

60sFACTORYのシャツは、ガゼットでの補強にもこだわった。とは言っても、ガゼットはまさに今や名残に過ぎないと言える。かつて縫製技術がまだ未熟だった頃、シャツは、前身と後身を脇で縫い合わせる部分から裂けることが多かった。そこを補強するために、上からガゼットが縫い付けられたのだ。

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最近の縫製はしっかりしている上に、見えない部分。必要ないじゃないか、という方もいることだろう。が、補強というものは概して無駄な手間にも見えるもの。そして、何よりも、きちんと作ろうとすると、欲しくなるのがガゼットによる補強なのだ。

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ボタンダウンシャツ、こだわりのディテール

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少し三角になっているのは、ボタンがネクタイが通る部分を邪魔しないように、との配慮。これでなくてはならない、とBDシャツの愛用者は言う。60sFACTORYの企画打ち合わせの時も、最初にこだわったポイントだった。

ポロ競技の際、はためいて邪魔になると襟先をボタンで留めることから始まったBD(ボタンダウン)シャツ。アメリカで進化していく過程で、ネクタイを意識したものとなった、その証である。

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ヒトの骨の数は、206本。多少は、個人差があるらしい。しかし、首の骨となると、哺乳類はほとんどみな同じ。7本である。キリンさんも、象さんも、猿もヒトも、おデブさんも、首長族も、みんな7本なのだそうだ。

全体は、パーツでできている。同じパーツでも少しずつ作りが異なると、それらが作る全体像は、大きく異なる印象を与えることになる。

BDシャツを日本で生産することにしたVANがディテールにこだわったのは、BDシャツの持っている機能特性を活かすばかりではなく、その風合いも表現したかったからである。当時、商品企画の前線にいたくろすとしゆきさん、谷敏夫さんから、そううかがった。浅井慎平さんは、米軍キャンプまで買いに行っていたBDシャツが日本で生産できたこととその出来具合のよさに、本当に驚いたそうだ。マイク眞木さんは、これで買いやすくなったと思ったそうだ。

その裏には、VANとウィンスロップ(当時は、コウリュウ)が、アメリカから購入してきたサンプルを解体・研究してきた努力があった。楽しい努力だった。

そんなものなくてもいいじゃないか、と言う人もいるが、そんなパーツへのこだわりを代表するのが、BDシャツでは、バックボタンだろう。

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大身返し、という贅

大身返しに関しては以前にも触れたが、質問がいくつか寄せられたので、もう一度‥‥。身返しとは、ジャケットの前身頃の表地を裏へと返した部分のことを言う。その部分が大きく取られているから、大身返し。

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60sFACTORYのマドラス・サマージャケットの大身返しである。わかりにくいかもしれないが、裏地を使う場合よりも、表地が大きく裏まで回してある。

恥ずかしながら、僕は長い間、これは手抜き工事だと誤解していた。しかし、事実は違っていた。キュプラといった裏地の価格は安く、表地を大きく使用する大身返しの方が原価は高い。それなのに手抜き工事に見えなくもないのだから、ちょっと損な仕様だが、サマージャケットをややラフに着こなす時は、前身が大きくはためいた時に裏地が見えるよりもお洒落なのではないか、という価値観がそこにはある。谷さんや高橋さんは、大身返しを強く推薦された。僕も、賛成だった。

しかし、好みの問題であるのも確かではある。

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サマージャケットの、素材感と季節感

夏日が続いたかと思うと、一転、3月上旬の天候。う~~、スプリング・セーターでも出すか、と思っている矢先に、またも夏日の到来。日本の風土の魅力の根幹にあるのは、水と木と四季のはず。狭い国土をアメリカ型クルマ社会へとインフラ改造をしている間に、季候までアメリカ型になってしまったのか‥‥。

などと嘆きつつ、今から気になるのは、梅雨のコーディネーションと夏の着こなし。

梅雨用に、雨と肌寒さをしのぐために、ずっと探し続けているライトなコートがなかなか見つからない。特に、衣服内気候まで意識したものになどなると、全く出くわさない。そして、さらに問題なのがシューズ。「こんなところで手を打ってくださいよ」と言わんばかりの中途半端なものにしか出会ったことがない。レディスのレインブーツ・ブームに乗って、メンズも変わってくれればいいのだが‥。

で、夏となると、ここ数年毎年思う「この夏は、こざっぱりしたい」の実現の仕方だ。数年前、コードレーンを着ることにしてみたが、裏地がしっかりしていたせいだけではなく、なんとなく盛夏には向かない素材だという気がした。涼やかな仕上げの大身返しは、しかし、コードレーンには似合わない。で、やはりマドラスだ、ということになるのだが、マドラスも、柄によっては盛夏向きではないものがある、‥‥ような気がする。

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例えば、このマドラス。マドラスの定番的柄の一つで、安心感があるのだが、7月初旬までのような気がするのは僕だけだろうか。

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7月中旬になると、やはりシアサッカーの出番のように思う。ずっと眺めているからかもしれないが、素材の持ち味は、日本の四季の中では、ほとんど月単位で表現すべきものかもしれない。と、思えてくる。

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ベーシックなBDシャツに、半袖はありか?!

以前にも触れたが、僕がVANに入社した頃(1975年)、先輩諸氏の多くは、ベーシックなBDシャツに半袖は必要ない、長袖の腕をめくっておけばいい、としていた。ましてや、半袖のBDシャツにネクタイなどあってはならないことと眉を顰める人さえいた。

そんな記憶と長い間の“無地のシンプルなBDシャツは、長袖”と決めていた意識のせいか、半袖プルオーバーを是非作りましょう、と打ち合わせをした時も、アメリカン・オックスの半袖プルオーバーは、検討さえされなかった。シアサッカーとインディアン・マドラスに的を絞り、バーミューダも作ることで、コーディネイトを意識しようということになった。

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インディアン・マドラスの種類の多さ、シアサッカーという素材のなさに苦労した。

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サマージャケットも、バーミューダとのコーディネイトを意識しながら生産することに決定。

ところがその後、ベーシックなBDシャツの半袖もあっていいのではないか、という話が出始めた。クール・ビズの影響なのだが、BDシャツそのものがカジュアルな存在と捉えられつつあるということがわかってきたからだった。しかし、時既に遅し。手配は間に合わなかった。

先日、FM愛知の電話取材を受け、プレッピー・ファッションについて語った後、急に思い出した。かつて「Hot Dog Press」のプレッピー特集を担当した時、僕自身、無地のBDシャツのクリーンでニートな正統派のプレッピー・イメージにジーンズやアウトドア・アイテムをコーディネイトする提案をしていたのだった。半袖は、使わなかったように思うが‥‥。

半袖プルオーバーであれば、アメリカン・オックスで作ってみたい、と今は思っている。時既に遅し、ではあるが‥‥。

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マドラスジャケットは、派手目を選ぶ!?

マドラスの種類は、その数限りがないと言っても過言ではない。柄選定の際、僕が目にし、手に触れた見本だけでも100種類を超えている。本当は、その中から素材を選び、パターンメイドで「My Original」を作るのがいいのかもしれない。しかし、1着ずつ生産することになるパターンメイドは、オーダーより断然安いとはいえ、それなりに高額にならざるをえない。60sFACTORYの目指すところは、パターンメイドだったのだが、東武百貨店の福袋で実現してみて、その手間とそれに伴う費用に挫けてしまった。やがては実現したいと、まだ夢は捨て切ってはいないが、相当に力を蓄えてからのことになるだろう。やむをえない。粘り強く頑張るのみである。

で、100種類以上のマドラスの素材から、わずか2種を選び、合計数十着を作ることになった。「定番と言える柄は、どうしよう?」。そう言いながら谷敏夫さんが掲げて見せたのが、紺とグリーンを基調としたもの2種。僕は、即座に「それは、止めましょう」と言っていた。

マドラスジャケットは、商品だけを見ると派手なくらいがいい!そう考えていたからだ。見て安心なマドラスは、着てみるとやけに地味だ。

「ちょっと派手かな?」。そう第一印象で思うくらいのものが、やがて夏にはお似合いのジャケットとして馴染んでくる。‥‥‥僕は、そう思うのだが‥‥。

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1型の作りに徹した60sFACTORYのマドラスジャケット。懐は、ゆったり。着心地に満足な仕上がりになった。

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今年は穿くぞ!バーミューダ!

昨夏やり残したのが、バーミューダでのお出かけ。一度は近場でリゾートしたい、と思っていたのだが実現せず、そのため、バーミューダを穿く機会を逃した。

しかし!なぜ、普段着にしなかったのだろう、着用シチュエーションをリゾートと決め込んでいたのだろう、と、今年になって思った。リゾートのような季候・風土の場所では、普段着のはずではないか。とも思った。洋服は気分を味わうための疑似体験ツールでもある。リゾートに出かけられない暑い日こそ、バーミューダだ!

というわけで、今年は穿くぞ~~!

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バーミューダがマドラスなら、半袖プルオーバーをシアサッカーに。バーミューダがシアサッカーなら、半袖プルオーバーをマドラスに。ジャケットも羽織っちゃおう!と、イメージを膨らませている。

急に寒さがぶり返した反動かもしれない‥‥。

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バーミューダ、復権なるか?!

今年の夏、私見ではあるが、ショーツ・ファッションが少しやってくると予測している。希望的観測かもしれないが‥‥。

それは、決してストリート系のものではない。もっと「小奇麗さっぱり」のものであろう。言葉を換えるなら、アダルトライクなものである。‥‥‥‥。と思っている。やっぱり、「そうあって欲しい」のかもしれない。

バーミューダ・ショーツにサマー・ジャケットというスタイルを最初に目にしたのは、1960年代前半、中学生の時。テレビの人気番組「サーフサイド・シックス」だったと思う。正直、「なんて格好だ~~」と思った。その後、「恋のパームスプリングス」をヒットさせた青春スター、トロイ・ドナヒューが同様なスタイルをしている写真もまぶしい目で見つめたことがあるように記憶している。燦燦と輝く太陽の下、カジュアルなのに、どこかしっかりドレッシーなそのスタイルは、「日本人には、無理!」なものにも見えた。

後年VANに入社して、夏になるとバーミューダで出社してくる先輩社員を目にして、それが誤解だったことに気付かされた。リゾート・ファッションのようでビジネス・シーンにも耐えられる(ビジネスの種類にもよるだろうが‥)その着こなしは、大人の「夏のドレスダウン」あるいは、むしろ「カジュアル・アップ」に思えた。

病人と年寄りは身奇麗でなくてはならない!というのがウェアリングの鉄則だとすれば、夏のカジュアル・シーンに、バーミューダはなくてはならないアイテムなのかもしれない。そう思ってきた。

で、いざ作るとなると、小さなことがわからない。それだけ、消えていたアイテムなのだった。先輩諸氏に聞きながらディテールを、決めていった後、一つだけ意見が分かれる部分が残った。“尾錠”の有無である。「あった」「なかった」と、記憶を頼りに話し合った。結論は、一枚の写真であっさりと出た。

60年代、VANに入社して間もない谷敏夫さんの写真である。ヨットに乗ろうとしている谷さんのバーミューダには、尾錠が認められたのだ。「本家はいざ知らず、VANは、綿パンとバーミューダには尾錠を付けていた!」と、突然全員の記憶が蘇った一瞬だった。

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シアサッカーのバーミューダの尾錠である。尾錠の形と構造にもこだわり、当時のものを探し出したのだった。

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60sFACTORY誕生の頃

番組プロデューサーの川本さんに60sFACTORYを発見していただいたお陰で、FM愛知「Morning Groove」の電話取材を受けることになり、偶然耳にした数名の方からメールをいただいた。ありがたい話であるが、川本さんがお探しだったのは、くろすとしゆきさんだったようなので、役不足ではなかったかと、やや不安な気分になった。

60sFACTORYの誕生は、ファッション漂流をしていた団塊世代の友人たち、そして何よりも僕自身の「Authenticなボタンダウンシャツが欲しい!」というニーズに、いくつかの企画が折り重なるようにして成立した。その中の一つ、東武百貨店の福袋企画で実現したのが「1型ブレザーのパターンメイド」。穂積和夫さん所有の60年代のブレザーを基本に、くろすさんにも参考意見をいただき、基本モデルを作成した。それが、60年代をフィーチャーしましょう、とあれこれ企画提案していた東武百貨店の目に留まった、という経緯である。福袋としては、なかなか評判もよかったようだが、その陰でいささか苦労していたのが、実はエンブレムだった。くろすさんと穂積さんの意見が割れたのだ。

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くろすさんは、金糸。穂積さんは、銀糸。というご希望。わずか15着のために2種類作製するわけにもいかず、え~い、と強引に金糸にしてしまった。お二人には1着ずつ差し上げたのだが、後ほど穂積さんにお会いしたところ、銀糸のエンブレムに付け替えておられた。古着屋で見つけたということだった。ちょっと残念だったが、なかなか渋いエンブレムだったので褒めざるをえなかった。

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くろすさんからは、ご丁寧な礼状をいただいた。気配りの方で、その後僕が入院した時も、励ましのお手紙をいただいた。退院した後、ホテルメトロポリタンでお会いした時、「ほら、着てるよ~」とエンブレムを僕の方に突き出された。60sFACTORYのものだった。

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FM愛知、5月1日電話取材

昨日(4月28日)、FM愛知の方から携帯に電話をいただいた。電話取材の申込だった。「プレッピー、トラッドがファッショントレンドのようだが、そのことについて伺いたい」とのことだった。お役に立てるかどうかわからないが、お受けすることにした。

かつて、30代前半の頃、ラジオ関東(現ラジオ日本)でサラリーマン向けの「マーケティング情報番組」を任されていた時のことを思い出した。話題の会社、商品、旬の事柄等を採り上げ、時には取材もしてマーケティング的に解説するという番組だった。しかし、順調な滑り出しだったのが災いした。2ヶ月も経過すると舌も滑り出し、放送局批判をしてしまったり、言いたい放題になってきた。遂には、上層部のお耳に届くこととなり、打ち切りとなった。本音を出し過ぎたようだった。当時制作の担当だったのが、現在“日経エンターテインメント”の編集長として活躍している品田英雄氏。3年前、久しぶりにお茶を飲みながら、当時を語り大笑いした。

同じく30代前半、“ホット・ドッグ・プレス”の編集をお手伝いしていて、プレッピー・ファッションを盛り上げようと、○○○・プレッピー(ジーニング・プレッピーとかアウトドア・プレッピーとか‥‥)のコーディネーションを考え、学生モデルをチャーターして、都内のあちこちでロケをしたことも思い出す。1日3ヶ所30カットといったハードなスケジュールを、撮影できる時間帯にこなしていたような気がする。

25年。ぐるりと一世代交代したプレッピーにまた触れることになるとは‥‥。

しかし、トラッド、アイビーが根強い愛知地区とはいえ、60sFACTORYをFM愛知の人に知っていただくことになったきっかけは、どなたかの口添えがあってのことだろう。VANのプレミアム収集の第一人者、最近VANミュージアムを開設した中村誠氏あたりではないか、と睨んでいるのだが‥‥。有り難いことである。

*放送は、5月1日、モーニンググルーブ(6:00~8:30)内、7:40頃だそうだ。取材は、前日に受けるので、僕は早起きをしなくてもOK!これもまた、有難いことだ。

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シアサッカー、半袖プルオーバー

シアサッカーは、かつて夏の素材の代表選手の一人だった。用途は多様。パジャマ、トランクス、シャツから、バーミューダ、ジャケットに至るまで、様々なアイテムに使用されていた。そして、あまりにも多く使用されていたためだろうか、世の中から消えた。トレンドとしてもてはやされた挙句に消えた、というわけでもない。独特のシワ加工が古臭く見え始めたからに他ならない。‥‥と、僕は思う。僕自身、もう終わった素材と考えていた。

ところが、Tradが復活基調になってきて以降、コードレーンのジャケットを多く目にするようになってくると、「それより、シアサッカーがいいなあ」という気分が湧いてきた。遂には、60sFACTORYで作れないかなあ、と真剣に考え始め、先輩諸氏と仲間に相談。作ることにした。ところが、シアサッカーが、ない。やはり素材メーカーの生産ラインから消えていたらしい。終わっていたのだ。そうなると、なおさら、作りたい。で、やっと見つけた。

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ピンクとブルーの2色(全部で3色しかなかった)で半袖プルオーバーBDシャツとジャケットを、今年も 継続。着心地が爽やかで、夏は週2回着ている。

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マドラスチェック、サマージャケット

数年前から、「マドラスチェックが、やって来るぞ~」と言い続けていて、60sFACTORYでも企画だけで終わってみたり、少量だけ生産をしてみたりしてきたが、少しだけ続けてみることにしている。

一番困ったのは、素材選び。インディアン・マドラスを使いたい、と調べると、100種類以上の素材サンプルが届いた。元々種類の多い素材だが、多くのバリエーションを展開するわけにも行かない。しかも、ある程度の量を手配しなくてはならない。洗濯すると色落ちする危険性もある(VANでは、クレームがあって開き直り「色落ちします」という下げ札を付けて販売していた。色落ちするのが本物、と位置づけたのだ。)で、国産の素材にした。しかしそれでも、好みは分かれるので、一素材で多くを作るわけにいかないことに変わりはない。

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未だに苦慮している。マドラスチェックの商品が少なくなっていった理由は、生産する側の効率の悪さに違いない。

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マドラス・サマージャケットの肩

とかく、見た目には騙されやすいもの。しっかりとした型紙(パターン)、繊細なカッティング技術を駆使して作られたジャケットは、ハンガーにぶら下げると、時として無様に見える。ぶら下げて美しいフォルムのものは、人の身体には丸みが多いため、合わないことが多い。

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写真の肩のシワが肩に収まると消え、着た時の動きやすさとフォルムを約束することになる。確かに、肩に丸みのないトルソーに着せたり、ハンギングすると美しくはない。

モノ作りは、奥が深い。だから、楽しい。

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サマージャケットの肩

モノ作りには、時々驚きや発見がある。サマージャケットの製作過程で最も驚いたのが、肩の部分(袖付けの部分)。サンプルが上がってきた時のシワの多さに、一瞬顔をしかめると、パターナーの高橋さんが笑った。

「肩の部分は、見かけが悪い方が着心地はいいんですよ。人の身体って、肩のすぐ下は少し外に膨らんでるでしょ?!その部分をきちっと収めようとすると、ゆとりをつくらなくちゃならないので、そんな風にシワになるんですよ。ハンガーに掛けて、袖が肩からきれいに見えるものは、きれいに見せるように作られていることが多く、着ると肩の部分がきついことが多いですよ」

さすがに、パターン、カッティング、縫製と、基礎からきちっと学んだ人だと思った。納得!だった。袖に腕を通して実感!「本当ですね~~」  と感嘆した。

VANは、こうしたしっかりとした職人さんたちに支えられていたんだなあ、と改めて実感したのだった。

次回、写真で、肩の部分をお見せしよう。

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穂積和夫さんが描いたボタンダウンシャツ

60sFACTORYの商品企画は、ボタンダウンシャツへのこだわりから、スタートした。たった一枚のシャツ。語ることは、そんなに多くはないだろう、と思っていたが、ディテールへの思い、VANスタートの頃の逸話、初めてボタンダウンシャツを身に着けた時の思い出、当時の学校や社会の反応等々、随分と盛り上がった。ボタンダウンシャツの登場は、それだけ衝撃的な事件だったのだろう。

男の子にとってのボタンダウンシャツは、女の子にとってのミニスカートに相当するのかもしれない。

ディテールをしっかり作ろう。生産はウィンスロップさんにお願いするのがベストだろう。受けていただければいいのだが‥‥。などと、話し合い、サンプルが出来上がるのを待ちきれず、まず、穂積和夫さんにイラストを描いていただくことにした。単なるシャツのイラストだが、商品知識があり、愛着と思い出もいっぱい抱えている穂積さんの手にかかると、味わいが出てくるような気がした。

60sFACTORYのHP、TOPページのイラストはのすべてが、穂積さん作。いかがであろうか。

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チルデンセーター、カラー選択の思い出。

今朝も、陽射しにだまされた。一歩外に出て、身震い。シャツ・オン・シャツ感覚のCPOコーディネーションを諦め、チルデンセーターに着替えてコートを羽織った。遠くに、富士山が明るい陽射しに輝いている。そこまで春が来ているのは、間違いない。

午前11時頃を過ぎてくると、今度はさすがに暑い。CPOにすればよかった~~。きっと、今の時季の寒さは跳ね返してくれたはずだ。明日こそ!と、また心に決める。

何を着るかを考えるのが楽しみに思えるのは、久しぶりだ。商品の素材やカラーを決める時の楽しさとは、また異質なものがある。リスクがないからであろう。そんなことを頭の片隅に抱えつつ帰宅しチルデンセーターを脱いだ。畳んでいると、カラーを決める時の迷いを思い出した。

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微妙に異なるカラー群。使ってみたくてたまらない約10色を2色に絞るのは、ちょっとだけ大変だった。

落ち着き先は、オーセンティックなものだった。きっと、いつもそういうことでいいのだろう。

かつて、ヨーロッパの素材展に仕事で行った時、ジャケットに関して「どのカラーがお薦めですか?」「どのカラーが売れていますか?」という二つの質問を、5~6人の外人のマーケティング担当者に投げてみた。前者には、様々な答が返ってきたが、後者には、ほぼ同じ返答だった。3人は、同じ言葉を言った。「Always Navy」。ネイビーのジャケットまたはブレザーは、普遍のテーマだ。

ただ、本当にいいネイビーには、なかなか出会えない。

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CPOでのお出かけ、延期!

春の兆しはフェイクだったのか、今日は戻り冬。シャツ・オン・シャツの感覚でCPOを着て出かける予定を中止。日差しだけ明るい窓外の、道行く人のコート姿を横目で見ながら、パソコンに向かっている。

「桜の季節に雪が降ったことがあったねえ」とKapparに声をかけると、「桜田門外の変も、今の暦だと四月だから、油断ならないねえ」と、古すぎるお話が返ってきた。政変の季節には、天候異変?いや、天候異変の時に、政変?動物社会と一緒なんだなあ。などと思いつつ、明日はCPOを着てお出かけだと、改めて決めた。

しかし、本来機能性を考慮して取り付けられた両胸の大きなパッチ&フラップのポケット、使うかどうか(携帯を収納)がまだ定まらない。

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ポケットが膨らむと、どうしても子どもに戻った気がしてしまう。持ち歩くモノは、昔も今もそんなにありはしないのに‥‥。

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チルデン・セーターで、お出かけ。

さて散歩でも‥‥。となると、まだまだふと手を伸ばしてしまうマフラーとコート。日差しが良くても油断はできない、と刷り込まれてしまっている意識を、そろそろ春仕様に切り替えなくては、と、本日(3月2日)は軽いお出かけを試みた。

Kapparは、Koura(=Kakky)のボタンダウンシャツとチルデン・セーター。

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60sFACTORYのチルデンセーターは、谷敏夫さん所有の60年代のVANのものを参考にした商品。メンズのMでも、ざっくり羽織るのであれば、KapparにもOKのようだ。

Kent生みの親くろすとしゆきさんの跡を継ぎ、Kent部長を務めた谷さんは、僕が「Tradの生き字引」と呼んでいる人の一人である。クリケット・セーターを愛用していた名テニス・プレイヤー「チルデン」にちなんで、チルデン・セーターと呼ぶようにしたのは、どうも谷さんのようだ。

その理由を以前尋ねてみた。答は、簡単だった。「その頃、テニスに凝っててねえ。僕、チルデンのファンだったし‥‥」。

ネーミングも、“好きこそ、ものの上手なれ”のようだ。

60sFACTORYプロデューサーKakky(柿本)

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ブランド・エクイティ

ブランド・エクイティ‥‥。一時期よく使われた言葉だ。“ブランドの資産価値”とでも訳すのだろうが、きちんと計算できるわけでもない資産だから、“ブランドは、資産として意識しよう”との意味と解釈しておけばいいのかもしれない。

そんなことを改めて考えさせられた今週だった。

きっかけは、「60sFACTORYの新たな展開を志向しなくては!」と、年初来、思い続けていたことを行動に移したことにある。行動は、思考を生む。考えさせられ、小さな決意も生まれた。

ブランドは、「商品や売り場の整理学」では、決してない。そして、「ビジネスのツール」でもない。そんな考えの下に始まるブランディングは、成功することはない。ブランドとは、決して単なるネーミングやロゴではなく、思想あるいは志向性そのものだからだ。あるブランドを冠した商品は、その思想や志向性を具現化するモノとして生まれるからこそ価値があるのである。もし、ブランドに資産価値が生まれてくるとしたら、それは、その思想や志向性が、価値ある共感を生み出していくからに他ならない。‥‥僕は、そう思う。

したがって、ブランドを展開していく人・組織に求められる最大の資質は、人に対する旺盛な好奇心と深い洞察力であろう。なぜなら、ブランドとは基本的には概念であり、その概念はブランドを生み出した人たちの内から生み出されてきたものだからである。愛情、こだわり、使命感、そして、歴史、‥‥。それらが、複雑に絡み合い、思想として練り上げられていく。場合によっては、ブランドは、人そのものであったりもするのだ。

よき理解者・支援者を得て初めて、ブランドは広範な支持を得ていく。もちろん、それだけの思想的価値があれば、の話ではあるが‥‥。

60sFACTORYは、まだ芽を出したばかりの双葉の状態。汚れた手や、きちんとケアする気のない手に委ねることはできない。いい人にめぐり合うべく、努力していかなくてはならない。育つ価値ある双葉なのかどうか、僕自身わかっているわけではないが、育ててみたい芽ではある。‥‥。しかし、‥‥大変だ。

寒さがまたやってきた。でも、おかげで、やっとダッフルコートを着ることができた。

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また冬が来たって、春遠からじ!だい。

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半袖プルオーバーBDシャツ

先日、半袖プルオーバーBDシャツのご注文をいただいた。「この時季に!?」と、一瞬思った。しかし、海外旅行に行かれるのであれば、頷ける。今や、あらゆる商品が通期商品になっているのかもしれない。そう言えば、夏に鍋料理、という企画もしたことがあるなあ、と思い出した。一年中クリスマス・グッズを販売していたクリスマス・カンパニーは、今でも元気だろうか。

ご注文いただいたのは、シアサッカー。最近見かけなくなった素材だが、実に夏らしい素材で、僕は愛用している。知らない人が増えている素材なのだろうか。だとしたら、残念だ。

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60sFACTORYの半袖プルオーバーBDシャツは、Kapparもお気に入り。Sサイズをご愛用だ。

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ボタンダウンシャツの襟

IVYは、アメリカ東海岸の大学生たちの、ブリティッシュ・トラディショナルという正統派の大人のウェアリングの合理的解釈だった。「イージー・ケア」で、「それなり」に「大人」になれる、「恥ずかしくないスタイル」。ファッションの軸足が大人にあった時代だからこそ生まれた、学生ファッションだった。

そのスピリットが集約されているのが、ボタンダウンシャツ。それがわかるまで、僕はVAN社員としての2年の生活が必要だった。VANブランドのボタンダウンシャツの圧倒的な売り上げが、倒産直前まで続いていたことは、IVYのスピリットを象徴するアイテムとして、市場に理解されていたことを示している。

60sFACTORYの企画がボタンダウンシャツから始まったのも、スピリットを固めるためだった。谷さんは、まず徹底的に「襟元のロールがきれいに出ること」にこだわった。一緒に検討していて、意味がよくわかった。ネクタイをしても、はずしても、アイロンをしていても、いなくても、襟元がきれいに見えることにボタンダウンシャツの意味があるのだ。

襟の長さ、ボタンの位置。襟に持たせるゆとり。単なるデザインではなく、機能として意味を持っていることが、よくわかった。そう言えば、石津謙介さん、こんなことを言っていたような気がする。

「洋服のディテールには、本来すべて機能的な意味がある。単なるデザインではない」

60sFACTORYプロデューサーKakky(柿本)

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